らんま1/2夢の部屋

□乱馬の弱点!?
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ある日の授業中。女子生徒達が体育館で平均台をやっている中、小さくパシャッとシャッター音がする。


それをあさぎは気付いていたが発信源の場所の特定が出来なかった。


あさ「また音がする。一体どこから写真撮ってるのかしら?」


あか「あさぎ、どうかした?」


あかねは隣に座るあさぎがキョロキョロし始めたので聞くも、あさぎは首を振った。


あさ「何でもないわ。それよりあかね、体操着はちゃんとブルマに入れなさいよ。お腹見えちゃうよ?」


あか「え〜?」


女子生徒達が笑いあっている体育館の外では一人の男子生徒がカメラを構えてしゃがみこんでいた。


そのファインダーに写るのはあさぎとあかねだ。


五(あかねさん、好きだ。こうして遠くから眺めているだけで幸せだったのに。)


パシャッとシャッターを切る手が止まり俯く。そして繰り返しぶつぶつと


五「早乙女の馬鹿が。早乙女の馬鹿が。

早乙女の馬鹿が!」


プクゥ パン!!


ビクッ!


五「やぁ早乙女君。何してるんだい?」


男子生徒が上を見ると、体育館の窓の部分に足を引っ掛け逆さまで自分を見下ろしている乱馬がいる。その手には破れた紙袋が握られており、先程の音はそれを膨らませ割った音だと理解できた。


「五寸釘〜」


そんな二人の元にわらわらとクラスメートの他の男子生徒が走ってきた。


「またあかねの写真撮ってたんだろ?」


「焼き増ししてな。焼き増し。」


「俺も俺も。」


それに乱馬は面白く無さそうな顔をする。


乱「けっ、どいつもこいつも。あんな可愛くねー女のどこが…」


ぐわら!


ペンッ!


その時、気配を察知したのかあかねが窓を開けて乱馬の頭を叩くとバランスを崩した乱馬が落ちる。


その瞬間を見逃さず五寸釘は乱馬の髪の毛を一本抜いた。


プチッ


すたたた


乱「Σ何なんだおめーは。」


五寸釘の逃げ足の速さと何故、髪を抜かれたのか乱馬は意味がわからない。


あさ「ちょっとあかね、何してる…って乱馬?どうかしたの?」


ヒョコッと顔だしたあさぎは不思議そうに首を傾げている。


乱「何かここで写真撮っていた奴がいて、そいつに髪一本取られた。」


写真と聞いてあさぎは顔をしかめる。


あさ「………それ、誰?」


乱「ん?う〜ん…何かこう頬がこけ…」


「早乙女!ほらもう行くぞ!」


乱馬が特徴を言おうとしたのだが、それは他の男子生徒達に遮られた。


乱「な、何だよ急に!?ι」


「いーから、ほら!!」


ぐいぐいとおさげを引っ張られ引き摺られていく乱馬にあさぎはキョトンとする。


あさ「何あれ?」


あか「さぁ?」
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