ゴットイーターの部屋
□気になる人
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コウ『ヘ?恋人?』
ノゾ『お兄ちゃん、そっちに素敵な人がいるって言ってたじゃない。お母さんいつ恋人を連れてきてくれるのか楽しみにしてるよ?』
……と、前の休暇に実家に帰ったときに交わした兄妹の会話。
コウ(恋人ねぇ…)
アナグラに戻ったコウタはエントランスで行き交う人達を眺め考えていた。
コウ(ここの人達って結構、粒揃いだよな。サクヤさんは勿論の事としてアリサにジーナさん、カノンさんにツバキさん。どれもこれも美人ばっか。)
リサ「? コウタさん何してるんですか?」
エレベーターから出てきたリサがボンヤリしているコウタに声を掛ける。
コウ「あ、リサ。……そういやアンタも結構、可愛いよな。」
リサ「Σな、何ですかいきなり!?ι///」
照れたように顔を赤くするリサにコウタも少し動揺する。
コウ「Σちょっ、そーゆう反応すんなよ!こっちまで照れるじゃん!!ι////」
リサ「だっていきなりそんなこと言うなんて…大体コウタさん、私が女だって認識しているのかわかりませんでしたし…ι」
今まで散々リサの前で他の女性ばかりを褒めるコウタに、自分は果たして彼にとって女と認識されているのか不安だったリサはいきなり『可愛い』発言に動揺するのは当たり前だ。
コウ「…ごめん。ιいや、前に実家に帰ったときに妹にさ、恋人はいないのかって聞かれたんだ。それで改めて女性陣について考えていたわけ。」
リサ「恋人、ですか?あれ?コウタさんって恋人欲しいんですか?」
コウ「Σ欲しいよ!?えっ?ちょっ、なにその意外そうな顔!ι俺だって健全な男の子だよ!?ι」
本当に意外そうなリサの様子に自分は何だと思われていたのか。
リサ「だってコウタさん、バガラリーと妹さんがいれば充分かと。」
コウ「シスコンは認めても恋愛は別もんだからな!?ι」
コウタがそう言うとガックリと肩を落とす。
コウ「ちょっと待って、俺の認識ってこんな感じ?ι」
リサ「わりと…」
コウ「だから俺はモテないのかチクショー!!(怒)」
アリ「何を騒いでるんですか?」
そこにアリサがやって来た。