ゴットイーターの部屋
□自分の存在意義
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あれからソーマはいつも通り変わらず、人とあまり関わらずではあるがちゃんと任務をこなしていた。
それでもあれからシオの発言に対して何も言わないソーマにリサもコウタも何も言えなかった。
そんなある日、サカキに呼ばれ第一部隊はまたしても研究室に集まる。
サカ「やぁ、皆。たびたび呼び出してすまない。」
リサ「それは構いませんが、どうされました?」
サカ「実は私ではどうにもならない事があってね。彼女に服を着せてくれないか?」
アリ「服を?」
キョトンとする第一部隊の面々。
サカ「様々なアプローチをしたんだが、全て失敗してしまってね。」
シオ「きちきちちくちくやだー!!」
本当に嫌そうに駄々をこねるシオ。サカキもお手上げというように眉を下げてしまう。
サカ「すまないが女性の助けを請いたくてね。」
それに不機嫌そうなソーマが口を開く。
ソー「なら何で俺達まで呼んだ?」
コウ「そうっスよ!俺も役に立たなさそうだし戻っていい?今バガラリー見てて、いいところだったのに。」
サク「全く、薄情な男たちなんだから。アリサ手伝って?」
アリ「あ、はい!」
仕方無いなというようにサクヤがシオを連れて彼女の部屋に入るとアリサも手伝いとして消えていった。
コウ「リサは行かねぇの?」
リサ「あそこに四人は狭いですし、センスの良さならお二人の方が良いですからね。それよりシオさん、普通の服を着れるのでしょうか?」
リサの疑問に首を傾げる。
ソー「どうゆう意味だ?」
リサ「前に私もシオさんに幾つか服を持っていったのですが、どれも嫌がったんです。それで思い付いてアラガミの素材で作った髪飾りをあげたら大丈夫でしたから、もしかしたらアラガミ素材でないと駄目なのかもしれないと…」
サカ「成る程。興味深い。アラガミ素材で作るとは思い付かなかったよ。やはりシオも君達もその柔軟さと多様性が予想外の未来を生み出すかもしれないね。」
意味深な言葉にどこか引っ掛かる。
リサ「博士、それはどうゆう…」
ドッカァァン!!
全「Σ!?!?ιι」
その時、シオの部屋から打撃音と衝撃が響く。それに驚くとすぐにサクヤとアリサが部屋から出てきた。
コウ「サクヤさん!?今のなに!?ι」
サク「シ、シオが…」
アリ「壁の外に…ι」
全「……………」
コウ・リサ「Σハァァァ!?!?ιιι」
サカ「……本当に予測出来ない……」
流石にサカキも呆然と眼鏡を押し上げる。