おそ松さん

□兄弟喧嘩はほどほどに
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おそ「……っざけんなこのシコ松!テメェ長男様に刃向かうってのか!?あぁ!?」


チョ「ふざけんなはこっちの台詞だクソ長男!!!ぶっ殺すぞクズがぁぁ!!!」


屋根に登って十四松と青空の下、リサイタルをしていたら家の中で響いた長男と三男の怒鳴り声にカラ松は驚いた。


十四「にーさん、おそ松兄さんとチョロ松兄さんが……」


隣で焦点の合わない目が見るからに動揺していた。やれやれ…


カラ「アイツらの喧嘩はいつものことだろジューシマーツ?」


サングラスを外してキメ顔。なかなかに決まった筈だ。


十四「………俺、止めてきマッスル!」


十四松は俺のキメ顔をスルーして中に入ろうとする。しかしそれは止めておいた。


カラ「ノンノンノンジューシマーツ?今は止めておけ。」


十四「何でっすか?」


俺が止めることが不思議だったんだろう。普段なら兄弟喧嘩を止める側の俺だから。


カラ「一つ、今の感じなら二人ともぶちギレてる。二つ、きっとおそ松からちょっかいだしてチョロ松も丁度ストレス溜まってた。三つ、そうなると止める方法は手荒にしかならない。兄弟に痛い思いはして欲しくないだろ?」


一つずつ俺が動かない理由を教えれば十四松は納得して座り直した。


十四「にーさんスッゲー!!名探偵みてー!」


カラ「フッ……兄弟の事なら外さないぜ?」


バーンと手を拳銃に見立てて撃つと家の前でも怒鳴り声が。


トド「マジ最悪なんだけど!聞いてんのかこの闇松脱糞野郎!!!」


一松「あ”ぁ!?まともにリア充出来てねぇドライモンスターの癖に!!」


カラ・十四「………………」


俺と十四松は顔を見合わせる。あの二人、というか一松が俺以外と喧嘩とは珍しい。トド松、お前トッティ顔になってるぞ?ι


十四「カラ松にーさん……」


カラ「………あぁ、中に入ろうか。」


俺たち以外が喧嘩中というのも珍しい。この分なら今日の夕飯はギスギスしてしまうだろう。今日は唐揚げだと聞いていたからそれは勘弁してもらいたい。


十四松から先に家に入れて俺もすぐに入れば目の前には取っ組み合う兄と弟。十四松は既に居ないところを見ると下の二人の所に行ったのだろう。


やれやれ、兄と弟の間に挟まれた俺たちは大変だな。


カラ「フッ…ブラザーご機嫌斜めなようだな。そんなにカッカしてないで外に出てみてはどうだ?今日は心地いいスカイが感じられるぜ?」


定位置である窓に腰掛けたまま言えば二人揃って睨んできた。おぉ流石六つ子。おんなじ凶悪顔してる。
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