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(首!!、青祓)


青祓 雪男夢


・2月1日。
最近、そとの様子がおかしい。



「燐ー!!放課後遊ぼう!」
「おー、良いぜ」

「燐、ちょっと買い物付き合ってよ」
「おう!」



他の人から見たらそんなにおかしい事は無いように思えるが僕にとってはおかしいの一言に尽きる。
いつもなら僕と居たがったり、僕と兄さんと三人で居ることが多いのにここ最近はずっと兄さんとばかり居る。
まぁ、彼は気まぐれな所があるのはあるからな。

更に僕が一緒に帰ろう、と声を掛けるのも躊躇ってしまう。
いかにも僕が兄さんに嫉妬しているみたいじゃないか。
実際、兄さんにちょっと嫉妬している。


・2月10日。
相変わらず彼は兄さんにべったりしている。
僕とそとは付き合っているのに、少し寂しさを感じる。
僕も塾や祓魔師の仕事でそとを構ってやれなかったのが悪かったのかもしれない。


・2月14日。
朝から兄さんの様子がおかしい。
理由は直ぐに分かる。
今日はバレンタインだからだ。

僕もチョコが欲しいな、と思う。
勿論クラスの女子達ではなく恋人から。
でもきっと彼の事だから、今日の事を知っていてもチョコを用意などはしていないだろう。



「ゆーきお!」

「あ、どうしたの?」

「今日は何の日か知ってるだろ?」

「うん、バレンタインでしょ」



学校に行くとそとが一番乗りで僕に声を掛けてきた。
ニコニコと笑みを浮かべている彼は凄くご機嫌だ。

今日の事を聞いてきたからやはり、と思った。
僕は今日彼があげる側ではなくて貰う側になろうとすると予想していたので、あらかじめ用意していた物を鞄から取り出した。



「これ、そとにあげるよ。既製品で申し訳ないけど」

「わ!チョコ!くれんの?わーい!ありがとう雪男!」

「貰いに来たんでしょ?」

「ううん、違うって」



何?

思い目をパチクリと瞬きした。
てっきりチョコを貰いに来たのだと思っていたから。
コンビニで買ってきたチョコを貰い喜んでいる彼はどこからか可愛いらしいラッピングが施された物を取り出して僕に差し出した。

一瞬理解出来ず、差し出された物をまじまじと眺めてしまう。



「コレ、雪男にあげに来たの。内緒にしてたんだけど燐に作り方教わって作ったんだ」

「えっ、そとの手作り…?」



目を疑った。
まさかそとが僕にチョコをくれるなんて。
更には手作りときた。

そして、彼が最近兄さんとツルんでいた理由を理解する。
兄さんとチョコの材料を買い出しに行ったり作ったりしていたというのか。

凄く、嬉しい。

「ありがとう。有り難く頂くよ」

「多分美味しいと思うよ。それを作るのに沢山失敗しまくったから」

「…それは…」



ラッピングを丁寧に解けば現れたのはとても綺麗なチョコレート。
今まで料理したなんて聞いたことが無い彼が作れそうにもないもので、これに辿り着くまでに相当練習をしたのだと容易に想像がつく。

こんな綺麗なチョコを貰ってもいいけど、初めて作った不器用なチョコも食べてみたかったな、と思う。
もし残っていたら勿体ないから一緒に食べようと言いたかったのだが、僕の希望通りに事が進む事なく、



「燐と一緒に作ったんだけどさ、燐が試作品全部食っちゃって今日『…もう当分チョコ食いたくねぇ…うぷ』だってー、アホだよなー」

「…兄さん…」



どうやらそとが作った試作品のチョコ達は一つ残らず兄さんが食べてしまったらしい。

少しだけ兄さんに怒りが湧いた。
今度聖水を掛けてやろうか。



ちょこっと
(嫉妬)

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