戦国演舞

□服
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『ほ〜ら高い高〜い‼』


茶々「おおぉ〜〜‼凄く眺めが良いぞ‼皆よりもうんと高いぞ‼」


『そりゃあ俺みんなの中で一番背ぇデカいからな〜』


弥助「ワタシより背のタカイ女性…ハジメテ見ました……」(汗


お初「あねーえすごくたかい‼」グッ←(潤のズボンを掴んでいる)


お市「良かったのぅ茶々」


乳揉み攻撃から解放された潤は、中庭で姫様二人と戯れていた。
どうやら2人は潤の事が気に入ったらしく、さっきからずっとベッタリくっ付いている。
初め潤に敵対心があったお市も話をしている内にそれが徐々に薄れ、数十分の間にかなり仲良くなり、今ではサブローと同じ様に『うる兄』と呼んでいる。


お初「次初もやって」クイクイッ


そう言ってズボンを引っ張り上目遣いに見つめてくるお初。


『(可愛いな〜////)よしよし、やったろやったろ♪……へっくしょん‼』


茶々「?どうしたのじゃうる兄?」


お市「風邪でも引いたのか?」


『ズズッ…あ〜、かもしんね〜な』


風邪も引くだろう。
今の潤の格好は広間でシャツを茶々とお初に破られた為、胸に巻いたサラシとスーツの上着を羽織っただけである。
3月とはいえまだ肌寒いこの季節、流石にこの格好は寒い。
寒さを少しでも和らげようと抱き上げたお初の小さな身体をギュッと抱き締める。


『あ〜、お前あったけぇな〜初ぅ…』ぬくぬく


お初「か、かみがかおにあたってこそばゆい…」


お初の右頬に垂れたアシメ部分を退けようと腕をパタパタさせる。
けど、退けても退けてもアシメ部分はお初の左頬にピシピシ当たる。


『お?あぁ、ごめんごめん』スッ


潤はポケットからヘアピンを取り出して器用に片手でアシメ部分をピンで留める。


お市「うる兄、なんじゃその黒い針の様な物は?」


『ヘアピンっつってな、まぁようするに髪留めだな。市もやるか?留めてやるぞ?』


お市「やりたい‼」


満面の笑みで答えたお市はパタパタと潤に駆け寄る。
潤はお市の前髪を集め、それを後ろにやってピンで留める。


『うん、やっぱ前髪上げてる方が可愛いな♪似合ってんぞ♪』


そう言ってポケットにあった手鏡をお市に向ける。
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