タイトルなんてのはテメーで好きに付けろ

□お母さん帰ってくるまでいい子でお留守番してるんだよ?
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紫苑『今日は俺バイトあるから留守番頼むぞ』


銀さんがこっちに来て三日目の朝、トーストを齧る銀さんに留守番を頼む。
昨日銀魂ワールドの事(ほとんど新八&神楽と真選組に対する愚痴)を聞かせてもらいながら結構呑んだので、銀さんは二日酔いしたらしく「頭いてェ…」と眉間に皺を寄せている。


俺は暇なフリーターなのでバイトは平日土日祝日など関係無く入っている。
昨日は元々休みだったのでよかったが、今日は銀さん一人で家に居てもらわなければいけない。


銀時「そーいや何のバイトしてんの?」


紫苑『パチンコ屋のスタッフ。俺は基本朝番で8時から夕方6時まで入ってる』


銀時「パチンコか。久々打ちに行きてーなァ」


紫苑『こっちにいる間は絶対ェ行かせねーからな。それより、帰ってくるまでに掃除と洗濯頼んだぜ』


銀時「わァってるよ」


紫苑『そんじゃ行ってくるわ』


自分の食器を流しに置き、椅子に掛けてあったパーカーを羽織って玄関へ向かう。


紫苑『昼飯はカップ麺なりレトルトなりテキトーに食ってくれ。因みにうち電気ケトルだから、湯沸かすなら水道の水入れて沸かしてくれ。あと掃除機はコードレスのがあんたが寝てる部屋のクローゼットに入ってっから』


靴を履きながら後ろを振り返り、玄関まで見送りに来た銀さんに説明する。


銀時「お〜」


紫苑『それと、もしかしたら通販で買ったゲームが届くかもしンねェから受け取っててくれ。あ、受け取る時はちゃんとグラサン掛けて受け取れよ?』


銀時「ああ…」


紫苑『何かあったら連絡しろよ。俺のスマホの番号書いたメモ冷蔵庫に貼ってっから。あと……』


銀時「だあァァァ!!わかったからさっさと行けよッ!!お前は俺のお母さんか!!」


紫苑『これが最後、絶対ェ一人で外出しない事。いい子で留守番しててくれよ?』


銀時「バカにしてンのか!?ガキじゃねーンだから留守番くらい出来るわッ!!」


怒る銀さんに思わず笑いが込み上げる。
けどこれ以上おちょくると本気でキレそうなのでそろそろ行くとしよう。
遅刻してもいけない。


紫苑『そんじゃ、行ってきます』


銀さん「おー、いってら〜」


手を振る銀さんに俺も手を振り返し、家を出て運動がてら走って店まで向かう。


紫苑(誰かに見送られるっていいモンだな……)
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