ありえないくらい奇跡

□出会いは突然に
2ページ/3ページ



叶笑「で、今日はどうする?このままどっかで遊んで帰る?あ、けどこの時間だと室内は何処も混んでるか。奏樹を長時間その格好で外プラプラさせる訳にもいかないし……」


奏樹「別に私は大丈夫だよ。今日はそこまで気温高くないし、ちゃんと紫外線防御のパーカー羽織ってタイツも履いてるし…」


叶笑「ダメッ!!いくら紫外線防御アイテム身に付けてたって、夏の強い紫外線長時間浴び続けたらマズいでしょ!!」


右京「そうだよ奏樹ちゃん。それに気温高くなくてもその格好で長い時間外に居るのは流石に危ないよ。熱中症にでもなったらどうするの?そのパーカーだって100%安全って訳じゃないでしょ?なら用心するに越した事はないよ。アルビノの人はただでさえ紫外線に弱いんだから」


口々にそう言う叶笑と右京お兄ちゃん。
実は私はアルビノという一種の病気の様なもので、直射日光などの紫外線にとても弱い。
なので私は夏でもいつも長袖に長ズボン、あるいはニーハイやタイツを履いて過ごしている。


涼しい内はまだ良いのだけれど、確かにこの服装で長時間出歩くのは辛い。
それにいくら紫外線防御のパーカーを羽織っているとはいえ、絶対に大丈夫とは言い切れない。


そんな私を気遣っていつも二人は私に負担が掛からないよういつも色々してくれる。


奏樹「ありがとう二人共。じゃあさ、私の家に来ない?緋織が新しいゲーム買ったんだけど難しいらしくて、私とお兄はあまり教えて上げられないから二人が教えてくれない?」


叶笑「モチロン!東京都内のゲーセンのゲーム機全て制覇したあたしにドンと任せな!!…ゴホッ、ゲホッ!!」


そう言って自分の胸をドンと叩く叶笑。
強く叩き過ぎたのか軽く噎せている。


右京「僕もホラー系なら全般イケるから教えてあげられるよ♪じゃあ今日は奏樹ちゃん家でゲーム大会って事で♪」


奏樹「OK、それじゃあ行こう♪(緋織ホラー苦手だけど……)」


私達は立ち上がって鞄を持ち、公園を出た。
この後に起こる事など、知りもせずに……。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ