タイトルなんてのはテメーで好きに付けろ

□始まりはいつだって突然訪れるもの
3ページ/5ページ

今日万屋事メンバーはお登勢の店に夕飯を食べさせてもらいに(集りに)来ていた。
なんでも客からなかなか手に入らない銘酒を貰ったそうだ。
せっかくなので振る舞ってくれる+夕飯をご馳走してくれるようだ。
食事は大人数なので簡単な鍋。


銀時「お、流石高い酒は違ェな。こんな良い酒くれるたァ随分気前の良い客だな」


お登勢「よく来る馴染みの客でねぇ、旅行で行った土地の土産に持って来てくれたんだよ」


キャサリン「オ前達貧乏人ニハ勿体ナイ銘酒ナンダカラナ。感謝シロヨ」


銀時「テメーは便所の水でも啜ってろ」


新八「でも本当、ありがとうございますお登勢さん。ご飯まで食べさせてもらっちゃって、正直助かりました。ここ最近なかなか仕事の依頼がなくて食糧が底を尽きそうだったので……」


お登勢「その代わり、来月こそは家賃払ってもらうよ」


銀時「お前らどんどん食え。二、三日は食わなくていいように食っとけ。俺もとことん呑むぜ。こんな美味い酒滅多に呑めねェからな〜」


新八「銀さん、あんまり呑み過ぎないでくださいよ?この間も呑み過ぎで次の日二日酔いになって半日厠に篭ってたんですから」


キャサリン「坂田サン、アホノ坂田カラゲロノ坂田ニナッタンデスカ?」


銀時「ゲロじゃなくて口からクソ吐かせてやろーかテメー」


神楽「ゲロでもウ○コでもどっちでもいいアル。肉さえあれば全て良しネ」


新八「食事中にゲロとかウ○コとか言うんじゃねーよ!!てゆーか神楽ちゃん、お肉ばっかり食べ過ぎ!!」


罵声と汚い会話の応酬を繰り広げながら呑み食う面々、いつもの風景だ。
その時銀時が突然呻いた。


銀時「ウオッ!!…ちょ、かっ、厠借りるぞ!!」


神楽「ウ○コアルか銀ちゃん?食事中に汚ねェな〜」


キャサリン「ゲロノ坂田カラクソノ坂田ニ降格デスネ」


新八「だから食事中に汚い会話するなってーのォ!!銀さん大丈夫ですか?」


お登勢「ったく、バカだねぇ。がっついて呑むから腹が冷えたんだよ」


銀時「ウルセーんだよテメーらァ!!」


叫びながら厠に駆け込む銀時。
出す物を出して一息吐く。


銀時「フゥ…危なかった」


ズボンを上げて出した物を流し、厠のドアを開ける。
だがそこはお登勢の店ではなく、何処かの家の廊下らしきとこだった。


銀時「あれ、なんだ?もう酔っちまったのか?ババアの店の廊下ってこんなんだっけ?」


取り敢えず廊下に出て奥のドアを開いてみるが、モチロンそこは先程まで居たお登勢の店の店内などではなく、何処かの家のリビングらしき部屋。


銀時「オイオイ、やっぱ俺酔ってんのか?酔って幻覚見てんのか?それとも間違って人ン家入っちまったのか?」


頭を振って額に手を当て考える。
然程呑んではいない筈だが、いつも呑んでいる安酒と違い高い良い酒だから少ない量でも酔ってしまったのだろうか?


そんな事を考えていると声が聞こえてきた。
ガチャッと背後で音がして振り返ると先程入ってきたリビングのドアが開いていた。
するとそこには……


銀時「…………」


??『…………』


見知らぬ女が居た。
しかも全裸で。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ