リクエスト

□イケナイお仕事 3
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坂田銀時、死んだ魚みたいな目とよく言われる俺の説明ももう三度目である。

そんな俺は珍しく最強に焦っている。そりゃあもう生まれて一番と言っても過言では無いほど。マサラタウンにいるお母さんに土下座しなければいけないレベルで。

聞こえてくるシャワーの音が妙にリアルである。どうしてこうなったのか。今日朝起きてからの出来事を一つ一つ思い出してみる。


えっとォー…今日は…定春に起こされて、寝ぼけながらゴミ捨てに行って…
朝飯食って、歯磨いてジャンプ買いに行こうと思ったら…

そう…買いに行こうと思ったら…



「どーしたの、銀さん?銀さんもシャワー浴びてきたら?」


そうだ…この超絶ボイン女に連れ込み宿に文字通り連れ込まれたんだった…



「…浴びねェよ。お前とナニをおっぱじめる気ねェし…」



「嘘つき。本当はもう我慢できないクセに…」


そう言うなり俺の身体にぴたりと豊満な身体を押し付けてくる女。
それに構わず懐から茶色い封筒を二つ取り出し、机の上に投げ置いた。


「これ、前回と前々回の分。一切手はつけてねェから。やっぱりさ、俺ってば彼女だっている訳だし。こーいうのはよくないと思うんだ。うん。だからこーいうのは金輪際なしってことで」


少しの沈黙。女が俺を抱きしめる腕の力が少しだけ強くなったような気がした。


「……分かったわ」


俺の背中で、女は落ち着き払った声で答えた。


「でもお金は返金不可よ。使いたくなかったら燃やして頂戴。…ごめんなさいね。今日を最後にするから…許してね?」


かちゃん、と金属の音が響いた。ん?かちゃん?かちゃんって何だ…?

ふと気が付いた。俺の身体には腕が付いている。…その2本の腕に見慣れない物が付いている気がする。…いやきっと気のせいだろう。目を擦ろうと右手を上げようとしたらつられて左手もついてきた。


…………。


「…ってちょっと待てェェエエエ!!!お前何してんの!?なんでこんなもん俺につけてんのッ!?」


…紛れもない、俺の腕についている銀色に鈍く光る物は手錠であった。ただのおもちゃかと思いきや、意外と頑丈なもので引っ張ったり捻ったりしても外れる様子はない。


「ふふっ!いいでしょう、それ。是非銀さんにと思って」


あっけらかんとして答える女に掴みかかりたくなったが中々思い通りに腕が動かない。


「オイ待てよマジなんだよコレ。外してくださいお願いしますお姉様…っ」


「駄目よ!…まぁ、私に任せて?頭がおかしくなるくらい気持ちよくしてあげる」


「頭おかしいのはてめぇだろォォオオオオ!」



背中をぐいと押され、ベッドに倒れこむ。っていうか普通これ立場逆じゃね?なんで俺お姉さんに押し倒されてんの?なんで襲われるみたいな感じになってんの?

頭の中でぐるぐると考えている間にも女は手際よく服を脱がしていく。縛られた手が上手く動かない。


「ん…手、縛っちゃったら服脱がしきれないわね…まぁいいわ」


そう言いながら下着を脱がして息子を手に取る。目を閉じてなるべく他のこと…例えばお登勢の顔でも思い浮かべてみるが、相変わらず女の手つきは憎たらしいほど巧く、身体がその気になっていく。


「もう元気になってるじゃない…ホント、男って単純なんだから」


勝ち誇ったように笑い、いきり立ったモノを口に含む。舌を遣いながら丁寧に奉仕され、思わず声が零れてしまう。

前までなら、手で押さえて声を封じるのだが、縛られた手ではどうにもうまくいかない。


「声、聞かせてよ…ね、銀さん」


くちゅりとワザとらしく音をたて、赤い舌を見せるように竿を舐めあげる。先端を口に含んで軽く舌で転がし、上目遣いでこちらをうかがってくる。

だけど今日は今まで通りにとはいかない。そう簡単に流されてたまるか。奥歯を噛みしめて声と射精感をこらえる。

そんな俺をくすりと笑った女はより丁寧に奉仕をし始めた。
咥えこみながら、根元の部分を手でしごき、俺のことを煽ってくる。


「……ッ…!ァ……ッ!」


「頑張るわねえ」


ぐっと強弱をつけて吸い込まれ、思わずもっていかれそうになるがなんとか堪えた。とんだ生き地獄だ。


「流石銀さんね。だけどそんな可愛い銀さんみてたらもっといじめたくなっちゃうじゃない…」


「ハッ……うるせェよ変態野郎…ッ今日は…てめぇの好きにはさせね…から…」


女は妖艶な眼差しで俺を見下ろしてから静かに笑みを浮かべた。そしてそっと呟いた。いいわね。


「そういうの、好きよ」


そう言って女は身に着けているものを全て脱いだ。俺に跨り、息子を握りしめる。


「お…おい…本番はマジで…やめ…」


「心配しないでよ、本番はしないから…本番は、ね」


ぴたりと柔らかい太ももの間に息子を挟まれ、思わず息がつまる。

俺の上に押しかかり、そのまま腰を前後に動かし始める。


「ッ…!!」


これは…思った以上に、マズい。

柔らかい太ももの、また、中に挿入した時とは違った感触。それに加えて、下から見る女の厭らしいこと。

腰を動かす度に揺れる大きな胸。丁度良いお肉に包まれ、まるで挿入でもしているような錯覚に陥る。


「……ッぎん、さん…どう?気持ちいい?」


「ッバカ…んな訳…ッア……ッ!」


「そう…っじゃあ、もっと気持ちよくしてあげる…っ」


ちゅう、と俺の胸の突起に吸い付き、舌で弄び始める。
女が足の間で奉仕する間隔がだんだん短くなってゆく。耐えろ。なんとか我慢してみるが、ぎゅう、とより強く挟まれ、突起も強く吸われ、ビクビクと身体を痙攣させながら絶頂に達した。


「……ッハ……う…」


「ふふ…、いっぱい出たわねぇ…まだビクビクしてる…」


俺がまだ射精している間も腰を動かし、精液を搾り取ってくる。


俺の上から退き、もう終わりかと思えば口にまた息子を含み、残った液体を綺麗に舐める。
ぴくんと反応した息子に女は満足そうに笑い、女はまた奉仕を始めた。
















どのくらいの間、好きなようにされていたか分からない。
ただひとつ言えることは、もう腰に力が入らないほどイかされてしまったということだ。

荒い息をしたまま天井を仰ぐ俺の隣にぱたりと女は倒れこみ、柔らかい身体を押し付けてくる。


「お疲れ様、銀さん」


「…………」


「怒ったの?」


「……呆れてんの。意味分かんねェよ、お前…」


「あら、そんな意味分かんない女に弄ばれたのはだぁれ?」


「…うるせ」


くすっと微笑して、女は漸く俺の手錠を外した。


「約束だからね。…痕残ってる…痛かった?」


「別に……」


すりすりと猫の用に身体を擦り付けてくる女。振り払う事すら大儀で、反対側に背を向ける。


「逃げないのね」


「勘違いするなよ。…腰に力が入んねェだけだから」


「しないわよ…」



あーあ、最後、なんて言葉にうまいこと乗せられちまって…。

俺ってば、ホント最低な男だぜ…。


くたりと力の入らない身体をそのままベッドにあずけ、銀時は静かに目を閉じた。





150121

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