短編

□白と赤と冷血と純情と
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後日談



「…ださい。起きてください、瑠璃」

『ん…鬼灯さ…まっ!?』

病院から自室に帰り、改めて睡眠をとって目を覚ますと、何故か彼が朝から私の部屋にいる。

『遅刻…!?どうし…きゃっ!』

窓の外が明るいのが目に入り遅刻した!と急いでベッドから起き上がろうとするとグッと手首を引っ張られてバランスを崩す。
わ、わ、とよろけると鬼灯様が受け止めてくれる。ところでどうして鬼灯様が私の部屋にいるんだろう?

「今日は私と、あの世ランドでも行きませんか?」

『え?でも、仕事は…』

「ほら、早く身支度をしないと置いていきますよ。閻魔殿の玄関で待ってますから」

…一体どういうことか。とりあえず急いで身支度をすませる。
あの世ランドって…本気だろうか。だいたい彼はいつも非番の日ですら仕事をしているのに、休んで大丈夫なのだろうか。


閻魔殿の玄関へ向かう途中、エンマ様に出会う。昨日のお礼を伝えると、いいからいいから、それにしても君は本当に鬼灯君に愛されてるねぇ、と言われる。え、と驚いたように返せば鬼灯君には秘密だよ、と。

「今日ね、休みをとるために鬼灯君、仕事かなり前倒しでやってたんだよ。あの冷血漢がそんなことするなんてねぇ」



エンマ様と分かれて急いで玄関口へ。

…エンマ様には秘密と言われたが、このにやけた顔はどう頑張っても隠せそうにない。






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