アメリカ編

□クリスマスイブの雪
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A1
俺がフランスのところに行ったのは、いつのことだろう。理由を話し、協力してくれといったら、彼はものすごく驚いてはいたものの助力を約束してくれた。
1776年に独立宣言発布。独立戦争に勝って1783年に独立は承認された。
やっとイギリスと並ぶことができてとてもうれしかったのに、彼の顔がげっそりしていたせいで、あまり喜べなかった。それから世界会議に出ても、イギリスは他の国と同じように接してくれてはいたけど、なんか辛そうだったし、会議中もずっと上の空だった。
そのうち治るよね、と思ってたけど、一向に治る気配なんかなくて、むしろそれは悪化していった。
それでもイギリスは元気なふりしてて、だから俺はそれを何とかしたくって、でもできなくて。
いや、違う。
どんなに気にしててもやらなかったのは、最初からやる気がなくてやらなかったのと同じだ。そう、だからあんな事態になってしまった。
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