ベジカカ 長編小説
□11セカンドライフ〜もやもや〜※★
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「ぁ//はぁ、んん//」
自分の口淫で大きく喘ぐ悟空の声に、彼もまた己の身体が熱く火照り、芯が固くなっていくのがわかる。
「あぁぁ、またいくっ//」
悟空が身体を反りかえし、びくびくを痙攣した。
それと同時にベジータの口内で、悟空の熱が放たれた。
ベジータは何度も悟空自身を口と手で攻め続け、悟空が芯から熱を放出する度にそれをコクリと飲み干す。
「ん、少し薄くなってきたな、カカロット。やはり最初のが1番濃くて貴様の匂いだと感じたぞ?」
「//・・・変態野郎//」
あの伝説の超サイヤ人が、こともあろうか同じ超サイヤ人に、口と手によって何度もイかされ、恥じらいながら相手に『変態』などと言うのは、あり得えない光景だ。
もちろん前世でも、超2や超3、はたまた超4となった悟空を抱いたのは何度もある。
しかし永らくこの出会いを待ち望んでいたベジータにとってみれば、初めて超化した悟空を抱いた時以上、この状況に興奮を覚えた。
「変態は貴様の方だろう、カカロット。何を想像しているのか知らんが、みろ、イったばかりなのに、また勃ってきてるぞ?」
「ベジータがえっちぃ事するからだ//」
「ほう、俺のせいだと言いたいのか?よし、わかった。俺は何も手を出さないでおこう。それでも貴様のヤツが勝手に勃っていやがったら、貴様が変態ってことでいいんだな、カカロット。」
「え?ベジータ、触ってくれないのか?」
「あぁ、鎖も解いてやる。好きにしろ。」
そう言って、ベジータは悟空の鎖を解いてやる。
「・・・」
「なんだ?」
「本当に終わりにするのか?」
「あぁ。変態な貴様に『変態』と言われるのは心外だからな。もう止めにする。」
ベジータは淡々と答えると、そのまま悟空に背を向け扉へと進んでいった。
「あ…// べ、ベジータ!!」
家を出て行こうとするベジータを咄嗟に呼び止める悟空。
その言葉でベジータが心の中でニヤリと笑む。
「なんだ?」
振り向きもせず、ベジータはただ足だけを止めた。
「あの…」
「用が無いなら、呼ぶな。俺は行くぞ。」
「ベジータ待って!!」
悟空は駆け出し、彼の肩を掴んだ。
少し沈黙が続いて、悟空が堪らず口を開いた。
「ベジータ、イジワルしないでくれよ…」
「俺は何もしてないぞ。」
「…俺、1人じゃ…」
「・・・」
「寂しいじゃんか…」
掠れた声で恥ずかしそうに呟くこの超サイヤ人の表情を確かめたくて、ベジータはつい後ろを振り返ってしまう。
(///!!!)
案の定、超化した悟空は俯きながらも上目遣いで、うるうるさせた空色の瞳でこちらを見つめている。
その表情に見惚けてしまったベジータは、思わず悟空を強く抱きしめ、いつもより荒いキスをしてきた。
しばらく濃厚なキスが続き、名残惜しく唇を離すと、間にキラリと光る糸が2人を結ぶ。
「はぁ、そんなに俺が欲しいか、カカロット。」
「ふぁ// うん、俺、ベジータがいい。ベジータと一緒に気持ち良くなりたい//」
「そうか。ならばその気持ちに答えてやる。」