ベジカカ 長編小説

□18セカンドライフ〜な・ま・え〜
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「どうしょ、ベジータ・・・」



悟空が困った顔でベジータに言った。



「・・・俺にどうしろと言うんだ?」



それをベジータも困った顔で言い返す。



困った2人の間にベジットが機嫌よくスヤスヤと眠っている。



「ベジータ、どうしょ!おら、赤ちゃんの育て方知らねぇぞ?」



「俺だってそうだ!」



「まいったな〜。前世でおらもベジータも子どもはチチやブルマに任せきりだったからなぁ。ベジット産んだのはいいけど、産まれたばかりの赤ん坊をどうやって育てていいのかさっぱりだ。」



寝ているベジットを大事そうに抱えると、悟空は赤ちゃん用のベッドにベジットを寝かせ、毛布を被せた。



「まぁ、地球人と違って、サイヤ人は産まれてすぐの成長は早いが、経験が無い俺たちで育てるのはまず無理だ。こいつの面倒を見るヤツを見つけんとな。」



「ん〜、この避難所で赤ん坊の面倒見れるヤツっていっか?」



「うむ・・・サイヤ人は女自体が少ないからな。しかも元々戦闘民族だ。独身の女の方が多いだろう。ある程度大きくなれば、ナッパでも子守り役ができるだろうがな。仕方ない。メイドの誰かに子守りを命ずるか。」



「けどさ、ベジータおめぇも知っていると思うけど、ベジットはただの赤ん坊じゃねぇ。」



スヤスヤと寝る我が子を見て悟空が真剣な表情をする。



「あぁ…。さすが俺たちのガキだ、ちゃんと読めんが戦闘能力が高い事は間違いない。」



「ふふふ、そんな子を普通のメイドが子守りなんてできねぇぞ。悟飯達はまだ地球の血を半分引いていたから大人しかったけど、こいつは純粋なサイヤ人なんだ。腕っ節が強くてしかも赤ん坊の子守りができるヤツじゃなくっちゃな。」




「・・・そんなヤツが思いつかん・・・」



「なぁ!兄ちゃんはどうだ?」



「なに?…そうか!ラディッツが居たな!」



「さっきの見て、ベジータも兄ちゃんなら安心だと思ったろ?」



「あぁ。あいつなら男だし、ベジットの子守りもできるだろう。」



「よっしゃ!そうと決まればさっそく兄ちゃんにお願いしてくるぞ♪」



悟空はニコリと微笑むとさっそく瞬間移動をしようと額に指を添えた。



「待て、カカロット。」



「ん?」



ベジータは悟空に呼びかけ、額に添えた指を押さえた。



そしてベジータは彼の頬に指を滑らせ、顔を自分の方へ上げさせる。



「あ・・//」



「いいな。貴様のその表情を久々に見るぞ。」



ベジータに見つめられ、恥ずかしそうにする悟空。



「何を期待している?」



「・・・な、なにも//」



「ふふふ、そうか?ではなぜ、そんな目で俺を見やがる?」



意地悪くニタリと笑むベジータは、悟空の唇に自分の唇をわざとギリギリまで近づけてきた。



「俺は、貴様にキスしたいんだがなぁ。」



「・・//」



彼にそう言われ、悟空は照れながらも自分からベジータに軽くキスをした。



「ほう。貴様はこれだけで満足なのか?」



「な!!//」



悟空を煽りながら、ベジータは彼の肌に自分の肌をどんどん密着させていく。



自分の手や指先を器用に動かし、悟空の感じるポイントを少しずつ触れ、彼に気づかれないよういつの間にかベッドへと押し倒す。



「ん!あ//」



悟空の首元を舌で舐めた途端、彼は吐息と共に色ある声を上げた。



「カカロット―。俺がしばらく触れない間、ずいぶん感度が悪くなったな。」



悟空の匂いを嗅ぎ、久しぶりのこの匂いに益々彼に対する思いが昂る。



舌と舌が絡まり合い、ベジータが悟空を責め立てる。



「ふっ、ん// ベジ・・タ。」



「まぁ、これから俺がそれを戻してやる。覚悟しろよ?」



ベジータはまたニヤリと微笑むと、熱い唇に自分の唇を重ねてきたのであった―。
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