ベジカカ 長編小説
□1ライフ〜DB時代〜※★
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設定→魔人ブーを倒した後の話。
ここは南エリアのF地点に位置するとある孤島。
そこに「KAME HOUSE」と描かれた家が一軒建っていた。
今日は、家の主である亀仙人が留守なのと、18号と娘は二人で旅行に行ってしまったため、クリリンは久しぶりに悟空やヤムチャ等Z戦士達と飲みたくなり、野郎ども限定のパーティーを催したのである。
夕方になる少し前にヤムチャとプーアル・ウーロンがやってきた。
ヤム:「よ、クリリン。久しぶりだな!そうそう亀ハウスで飲み会だと買い出しが大変だと思うから、先に色々買っておいたぜ。」
ヤムチャは乗ってきたエアカー(水陸対応)に指差した。
クリ:「三人とも久しぶりだな。お、さすがヤムチャ、助かるぜ。」
ウーロン:「悟空やベジータとかも誘っているんだろ?一応、たくさん食料や酒を調達してきたけど…大丈夫かな?」
ウーロンはエアカーに積んである荷物を見つめながら言った。
その言葉に対して4人ともサイヤ人たちがかなりの大食漢であることを思い出し想像する。
クリ:「…まあ…、なんとかなるだろ。ははは、悟空たちには軽く飯を食ってから来いとは言ってあるからさ。」
クリリンは苦笑しながら、エアカーから荷物を下ろすのを手伝い始めた。
ちょうどその時、瞬間移動で悟空がやってきた。
悟空:「おっす、みんな久しぶりだな〜!元気してたか?」
噂をしていた本人がタイミングよく登場したため、皆一瞬、悟空に返事もできないで固まってしまった。
ヤム:「あははは、噂をしたら何とかってか。悟空、相変わらずだなお前は。」
悟空:「ん?そうか?」
自分の事を噂していたなんて知らない悟空は、ヤムチャの言葉に首を傾げながら言った。
クリ:「ところで、悟空。なんだその荷物は?」
見ると、悟空は両腕に大きな甕(かめ)と首には大きな風呂敷を巻きつけていた。
悟空:「あぁ、チチにクリリン達と会ってくるって言ったら、世話になっているから、これ持ってけって言われてよ。」
悟空は両手の甕を下に置くと、首から風呂敷を解いて広げた。
開くと、チチお手製の饅頭やチャーシューの塊や酒に合いそうな珍味等があった。しかもかなりの量で。
ウーロン:「おぉ、さすが悟空の奥さんだぜ!こいつが大食いなのをよく知っているからな、ははは。」
悟空:「あと、今日は家に牛魔王のおっちゃんが来ていたからよ、おっちゃんから皆へ差し入れだとさ。」
悟空は両足下に置いてあった大きな甕2つに指を差してニカっと笑った。
2つの甕には「ぎゅうっと魔王酒 59度」とラベルが貼ってあった。
その後、ピッコロを迎えに行っていた悟飯が途中、天津飯と餃子と合流したのか、4人そろって亀ハウスへ到着した。
それからベジータが来て、Z戦士たち(大人のみ)が全員集合したのであった。
宴が始まり、みな各自・和気藹々と楽しんでいたー。
悟空の周りにクリリン、ヤムチャ、天津飯が居て、4人で話し込んでいた。
悟空:もぐもぐもぐ・・・
クリ:「ヤムチャ、お前まだ結婚しないのか?誰か相手いないのかよ?」
ヤム:「結婚したいのは山々なんだが、いや〜なかなか相手を絞れなくてさ。」
クリ:「か〜、モテる男は言うことが違うね。」
天津:「ヤムチャ、弛んでいるぞ。まったく女がいたら修行の邪魔になるだけだ。」
悟空:もぐもぐもぐ・・・
ヤム:「そんなことはないぞ!俺は正直、前から結婚には憧れているんだ。帰ったら美味しいご飯を作って待っていてくれる素敵なお嫁さんをいつか見つけるんだ!あと、ちゃんと修行はしているぜ。」
クリ:「まぁまぁ、昔と違って今は平和になったんだから、いいじゃんか、なぁ悟空?」
悟空:「ん?もぐもぐ…うん、そだな、ヤムチャ素敵な嫁さん見つかるといいな!」
(意外にも話を聞いていた悟空w)
天津:「まぁ、結婚に憧れているなら、平和となった今ではそこに時間をかけてもいいか。」
クリ:「そうだよ、天津飯。あ、そういえばお前、ランチさんとはどうなんだ?まだ付き合っているのか?」
天津:「ゴハッ!(咽た)…ラ、ランチとは…」
クリ・ヤム:「「ランチとは????」」
天津:「・・・・・ゴニョ・・・ゴニョ・・・・」
クリ・ヤム:「「えええーーー!!!!!」」