カカ総受小説
□カカ★ビッチ(カカP)
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インラン?ビッチ??なんだそれ?
エッチィ事している時とか、終わった後にさ、よく相手に言われる言葉なんだけどよ。
おら、意味がわかんねぇから、適当に笑って流しているんだけどさ、それって良いんかな?悪いんかな?
「・・・そんな事俺に聞くなーーーー!!!!///」
ピッコロは顔を真っ赤にして、叫んだ。
「ええ?ピッコロでもわからない言葉なんか?」
「貴様、珍しく神殿に来たかと思えば。急に何を言ってやがる!!///」
ん?と首を傾げて自分を見つめる悟空に対して(あぁ…そうだった。宇宙最強は宇宙一天然バカだった…。)と嘆き、ピッコロはため息を零した。
宇宙最強と言えば、この男孫悟空。
地球育ちの戦闘民族サイヤ人である悟空は、表向き、天真爛漫で強い相手と戦う事が何より大好きな男である。
強くて優しくて、いざとなったら、頼れる男・それが孫悟空だ。
だが・・・。
唯一ピッコロしか知らない悟空の裏の顔…。
幼き頃、エロ仙人(亀仙人)やクリリンの手解きで、性の快楽に目覚めた悟空は、これまで戦ってきた敵や出会ってきた相手を誰構わず身体を重ねてきたのだ。
始めは女も性交対象だったが、だんだん強くなっていった悟空は、女相手では思い切り楽しめないと男一本に切り替え始める。
人生の中でそんな同性愛者なんてたくさん見つかりっこ無いと思うであろう。
しかし悟空が今まで相手してきた男達は、戦ってきた人数より多いだろう。
しかもその殆どが同性愛者では無く、元々ノンケのケースが圧倒的に多かった。
そんな男たちを虜にし、魅了させ自分を求めるように自然と仕向ける・・それが裏の孫悟空なのだ。
彼が言った通り『淫乱』『ピッチ』等の言葉が似合うほど、悟空は「そっち」の才能も長けていた。
(全くこのバカは…。)
ピッコロは、再度深くため息をつく。
生憎ピッコロの種族には雄雌の区別が無いため、彼には性欲という欲求が無い。
だから悟空に対して欲情する事は無い。
「・・・おい、孫。」
「ん?なんだ?」
「貴様が言っていた言葉は知らん(ウソ)が、『遊び』もほどほどにしておけよ。」
「遊び・・・あぁ!うん、大丈夫だ。それはうまくやっているからさ♪」
「ふん、どうだかな。」
「へへへ、心配してくれてサンキュな、ピッコロ!おっと、そろそろ行かなくちゃ!」
悟空はニコリと微笑むと、いそいそと眉間に二本指を添えた。
「お、おい、こんな夜更けに一体どこに行く?」
「ん?ベジータのとこだよ。あいつ時間にうるさいからさ、遅れたらウダウダ煩いんだ。」
ぽかーんとするピッコロ。
「そういうことで、じゃあなピッコロ♪」
―シュンッ―
そう言って一瞬で消え去ってしまった悟空。
注意した矢先にこの始末・・・。
「はぁ・・・、」
ピッコロは顔に手を添えて肩を落とした。
どうやら悟空の今のお相手はベジータらしい。
まぁ宇宙最強の男となってしまった悟空を相手取るのは、もはや同族の王子だけであろう。
全くお盛んで・・・。
そんな裏の悟空を知っても尚、あいつを見捨てる事ができないのはどうしてだろうか。
ピッコロはそう思いながら、消え去っていた悟空が居た場所からキラキラと光る夜空へ視線を上げたのだったー。