それでも貴方を愛します。
□第三話
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光がカーテンの隙間から入ってきて、まぶしかったので、目覚めた。
『はぁ…』
こんな所来てそうそう…大変な事になったぞ。
きっとあの夢もなんかの前触れ。
…やめた。それより今日から学校だ。準備しなければ。
制服を着て、支度をすませ、一階へ降りるため、ドアを開ける。
下へ降りると、もうすでに悠と菜々子ちゃんがいた。
『おはよー。…これ悠作ったの?』
「いや、菜々子が作ってくれた。」
なんと、びっくり。小学生でもちゃんとしてるなー。
『へえ、すごいね。』
「朝はパン焼いて…後目玉焼き。夜は買ってくるの。お父さん、料理できないから。」
『あ、じゃあ、夜だけでもうち、作るよ。菜々子ちゃん、宿題とかにも集中しなきゃダメだしね。』
「え、悪い…よ」
『いいよ。うちが好き好んでやるだけだから。それに、こういうことは住ませてもらってるんだから、やらなきゃ』
「分かった…お父さんに聞くね」
「花って料理うまそうだな。楽しみだ。」
そんな事初めて言われたな〜。ってそんな事言われたら気合入れて作らなきゃ。
『うん、頑張って作るよ。』
今日から八十神高校に通うのか…
学校から支給された制服に身を包み、外へ出た。
河川敷まで、菜々子ちゃんに案内されながら学校に向かった。