もう、サヨナラはいわない【霧野蘭丸】
□*サヨナラ2
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「え...?」
突然の質問に驚きを見せる舞。
そりゃあ、そうなるよな。おれ自身も驚いている。
そんなオカルトじみた話、あるわけないのに。
俺、馬鹿だろ。
「あっ、ごめん!気にしないで」
変に思われても困る。俺は急いで否定した。
不審に思われていないかな...。
この話はこれで終わると思った。
切り替えようと、別の話題を持ちかけようとしたとき
「いいえ。その話、後でくわしく教えてください」
彼女は、俺の目をまっすぐ真剣に見つめながらその言葉を発した。
俺が舞に振られたあのときの目で。
ほら、またデジャヴ...。