夢から現へ
□拾捌話
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翌日、何時ものように起きようとしましたが、布団から出られませんのです。
なんだ、一体なにがあったんですか。三日月、小狐丸お願いですから早く離してくれぇえぇぇえ!!
現在二人にサンドイッチにされてます。助けてくれ、マジで。
恥ずかしいというか死にそう。
「みかづきやこぎつねばかりずるいです!ナナシ様はみんなのですよ!!」
とぷんすか怒る今剣が天使です、けど頼む。助けてください!!
「ふふ、ナナシは好かれているねぇ。二人共、ナナシが困っているから離そうか?」
「そうかそうか、余程俺達と鍛錬がしたいようだなぁ!」
ハッハッハ!という朝から豪快な岩ちゃんと、優しい声量の石切丸。
めっちゃ笑顔でコワイ
石切丸と岩融の殺気(笑顔)にあなや。といった三日月宗近と小狐丸がナナシから離れたのはすぐの事。
というか起きてたのかよ。二人共それはそれで卑怯なんですよ・・・
『今剣、朝餉当番だよね?一緒に行こうか。』
「はい!もちろんですよ!!」
今剣の手を握って先に失礼しまーす、と岩ちゃんと石切丸達に会釈し、厨に向かう。
「さて、三日月さん。今日の稽古のお相手、お願いしようかな。」
「ハッハッハ、冗談ではなかったか。」
「小狐丸は俺と組もうではないか。」
「・・・手加減などは皆無か。」
「当然よ!」
「くれぐれも怪我にならないよう、手加減はするさ。」
石切丸の笑顔に三日月宗近は、手加減をする様な顔ではないぞと思ったとか。
そんな事があるなど露知らず、ナナシと今剣は厨組の燭台切光忠や大倶利伽羅、へし切長谷部に心配されながらも当番をこなした。
その日の午前中、稽古で中傷重傷の三条に泣きながら説教を垂れるナナシが新撰組の局中法度を三条派の今剣以外に語り尽くしたのはまた別の話。