夢から現へ
□参話
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バカは風邪を引かないっとはよく言うけれど、あの日以来私は夢を見ていない。
やはりあの時話といてよかったーと思うはんめん、ここ一週間は怒涛の日々だった。
特に冬場だからとかアホな理由で怪談を初めた面子にはグーパンしてやりたい勢いである。(しないけどね!)うちの大学は昔からある古き良き大学であり、やはりそういう話はある訳で・・・つまりめっっちゃ危ない遊びをした。
私は完全に被害者である・・・
いつもの神主さんのところにチャリで会いに行ったのは致し方ないだろう。
「どうしたん、ナナシちゃ・・・あぁ、わかったわかった。中に入りんしゃい。」
『おぜわになりまず!!!』
結果死ぬほど高い熱に侵されちゃってる私ですハイ
神主さんに出会ったのは実は最近だったりする。うちの近くの神社は私が生まれるずっと昔からあるいわば先輩であり、私はそんな神社にある遊具で小さい頃は遊んで育った。まぁ田舎であるからか、木登りやらお手の物・・・
当時の神主さんはおじいちゃん神主さんで、よく怪我をしたら女の子なんやから怪我したらいけんよ。といって心配されたものだ。
まぁそのおじいちゃん神主さんは、私が小学生の頃に亡くなってしまったのだが・・・
その引き継ぎに来たのが今の神主さん、な訳なのだけれど・・・
『あゔーー!!』
「まぁた余計な遊びして、今に連れてかれるで?」
『じゃれになりまぜん!』
「やったらやめときぃや。ナナシちゃんの悪いところは押しに弱いところやんね。」
『ヴーー!』
「前神主はんもえらい心配用やで、あぁ神社で遊んどるこの子らもやけど・・・」
実は最近まであのおじいちゃん神主さんは生きているものとばかり思っていたのだ・・・
それに気づいたのも実は最近、姉貴といつもと同じように送迎してもらっている時に、たまたま神社近くの郵便局に用事があったらしく、たまたま帰りによるとのことで、神社近くを通ったんだが、
『あ、おじいちゃん神主さんや、』
「は?」
あまりに驚いたのか姉が車を急ブレーキで止めたのだ。
『どったの?つーかシートベルトくい込んだ・・・』
「あんたがありえんこと言うからやろ!ボケ!」
『は?』
そこで驚いたのは致し方ないだろう・・・というか、田舎道やなかったら車ぶつけられんだろうがと密かに思ったのは内緒だ。
その時聞いた話が、私が小学生の時におじいちゃん神主さんが亡くなり、そしてごく最近その引き継ぎの神主さんが来たことだった。
で、その引き継ぎの神主さんは見える人で、言わずもがな私も見える人に分類されるらしい。神主さんは見える話せるのチートさんです。
力もモノホンで、離れていた参拝客をとりもどした凄いお人な訳で・・・毎回悪いものがついてまわるらしい(神主さん談)私の身体を気遣ってか、神主さんのご行為により憑いたら厄落とししてくださるんです。
そして今日も今日とて落としてもらいに来ました私です。