夢から現へ
□肆話
1ページ/9ページ
あのお稲荷様御憑き(つき)事件(仮命名)が解決し、神主さんにも何故泊まるのか、理由を聞いていなかった(聞き流されたとも言う)ので、その話をした所。
「あぁ、あれなぁ。前神主さんがよう落としてくれはる場所があるから、そこ連れてくって聞かんくってなぁ。まぁ、何処かは教えてくれへんかったけど。」
らしい。
一言言おう。泊まる意味ってそこにあったの?!
「まぁ、体調良さそうやん?えぇんとちゃう?」
と返されたのはいうまでもなく、というか言い返せなかった。
それから1ヶ月、結構時間が経ったような気がする。
『はぁーーー・・・また1時間半』
レアってなんだ。
『粟田口の皆には、悪いなぁ。』
早く、いち兄を迎えいれたい。そして粟田口の短刀達を安心させたい!
『けど、なぁ。』
この際白じい目当てで回そうか・・・近侍、今は伽羅ちゃんだし。
『あぁあでも、やっぱりいち兄がきてほしぃ!!!』
「ナナシ、あんた時間大丈夫なの?」
『うわ!やっば!?行こ行こ!間に合わんんん!!!』
「はいはい、はよ行こうか。」
『あぁあぁぁあ!!』
「はよ準備しーや。」
今日はそんな絶叫をしながらバイトの準備をするナナシだった。
ーーーーーーー
「お疲れ様です!」
『お疲れ様です!お先失礼しまーす!』
よし、仕事(バイト)終わった!
自宅に帰れば、いつもの様にとうらぶして、あ!やば、思い出した。
『忘れないうちにレシピ、レシピ。』
近侍なレベリング中の伽羅ちゃんのままだ、このまま鶴丸さんレシピ回してしまおう。
レシピを設定し、タップする。
『おっとぉ?3時間20分?きちゃう、きちゃうの?!』
ダメだ過去に外した経験があり過ぎて手伝い札使うの怖い無理、コワイ。
『ス、スルーで・・・』
あまりの怖さに手伝い札を使わずに普通に時間通りに待とう、そうしよう。
チキンですが何か?