前世持ちの教員が審神者になるまで
□その㯃
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学校という現場では必ずと言って付いて回る怪談がある。
まぁ所詮学校の怪談やら、七不思議と言った類な訳だが・・・
『って言われてもねぇ。』
「どうかしたの、名無し先生?」
山田先生に言葉を掛けられ、あぁ・・・っと言葉を零しつつも全容を話した。
「あぁ・・・うちにある学校の怪談って奴だね、ほら七不思議もうちにはあるんだけど・・・」
そっか、今年入ったばかりの低学年の子達は最近知ったんだねぇ・・・
苦く笑う彼に、私は学校ってそう言う施設じゃないんですか?っと零してはテストの採点を開始する。
「あれ?名無し先生ってそう言うの信じないタイプ?」
『信じないも何も、あぁいった類は大体人避けや夜間悪戯に学校へ侵入しない様にする為のモノでしょう?』
まぁ一部例外が混じって居たりするけれども・・・
「以外に現実主義って奴?」
『やだなぁ、この審神者が居るご時世なので、一応信じては居ますよ。』
一応っと強調しつつもこの学校の七不思議とやらはまぁ良く耳にするモノばかりだから、気にもしていないのだけれど・・・
「そう言えば、此処最近怪談っていっていいのかなぁ、そんな話を聞いたよ?」
『山田先生はそうい云った噂話に振り回されそうですね。』
程々に聞き流しては居るんだけど・・・と言葉を零しつつも山田先生は告げたんだ。
夜間、薙刀を持った大男が出ると・・・――――
『薙刀の・・・』
ふと過ったのは言わずもがな、岩融だったのはいうまでもない。
残念ながら旧審神者脳な私だからか、薙刀≒岩融という方程式からは脱する事は敵わないのだけど・・・
シレッと聞く限り、大男がこの校舎を徘徊しているらしい。
唯の俳諧なら良いのだけれど、これは正直気になって仕事にならないやつだった。