不幸な彼女が笑う時
□ミラクル
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斉木side
なんと彼女は、猫を助けるために雨の中、道路へ飛び出してしまった。
(?!ッー…)
とにかくどうにかしないと。漫画のように僕が飛びたして?…なんてのは無理だ。間に合わない、とすると…
「っおい相棒!見ろよあの子!飛び出しちまったぜ!?」
「うわわわ、ちょ、斉木斉木!!」
(…煩い分かってる)
僕はとっさにサイコキネシスを発動し、彼女を持ち上げ、歩道まで運んだ。
(…よし、うまくいったな、)
とすると、コイツら2人に力を怪しまれないかだが…
「おっ?いつの間にか助かってるぜ!相棒!」
「…アレ、助かってる!」
燃堂はただの馬鹿で海藤にいたっては目を瞑っていたらしい。
彼女に何か勘づかれたら面倒だ、すぐにこの場から離れよう。
僕達はその場をあとにした。