小説
□記憶の大切さ 上
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銀高おーい。万事屋ァ入るぞ〜」
「失礼しやすぜぇ旦那ァ」
そう言って入って来たのは土方と沖田。
超goodタイミングじゃん!!スゴ!!
返事を待たず容赦なく入る二人。
「あれェ?旦那の良い人ですかぃ?」
「うん、そうだけどォ?」
何故か口からサラリと出てきた。
因みに高杉は良い人の意味がわかっていない。
「銀、そいつ誰(´・ω・`)?」
「真選組副長の多串君と聡一郎くんだよ?」
「多串なのか?!Σ( ̄□ ̄;)」
「旦那ァ俺ァ総吾でさぁ」
「多串って実在したのか!?しかも多串じゃあねぇよ!!」
「確か、自分で育て上げた金魚にケチャップつけて食べて腹壊した多串。( *・ω・)ノ」
「何そのエピソード!?」
「ところでお嬢さんアンタァ名前は?」
「春風だよ総三郎君。マヨラー連れてとっとと帰りな。」
「旦那ァ俺は総吾ですぜい。今日はちゃんと用事が会ってきたんでさぁ」
ケチャップよりマヨだろと落ち込んでいた土方が立ち上がり真剣な顔をする。
「ここに人切り万斉が来たときいたが、本当か?」
「違うぞ、さっきまでいたのはつんぽっていう音楽ぷろでゅーさーだ。(*´∀`)」
「あらプロデューサーがひらがな。可愛い!!」
ダメだ!!何で高杉が可愛いんだよォォォォ!!
「あぁそうなんですかい…じゃあ、これやりまさぁ」
そう言って沖田が差し出したのは祭りの割り引き券。
それに高杉が食いついた。
「お祭り!!なぁ銀!いつ祭りがあるんだ!?行きたい!!(゜▽゜*)」
「かわいらしいお嬢さんですねぃ」
「あぁ、だろ?確か……今日だったはずだ。あっそうか。お前は祭りに行ったことないよな」
確か高杉が初めて祭りに行ったのは先生が亡くなった後だ。
それまでは毎年体調をくずしていた。
毎回行きたそうにしながらひっそりと泣いていたことを思い出す。