小説
□happyはろうぃん
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結局寝れなくて居間に出る。
「あっ銀さん寝ないんですか。」
新八が目ざとく話しかけてくる。
「んー、なんつうか寝れなくなってな」
「そうアルか。そうだ!銀ちゃんに言い忘れたことがあるのヨ」
「あぁそうですね。せぇので言おうか神楽ちゃん。」
「せぇの」
「「『happyはろうぃん!』」」
なぁ、高杉。
俺とお前は、残念な事に敵同士になっちまったよな。
俺は今でもお前のことが好きだよ。
それとお前は覚えてないかも知れないが、俺がお前を好きになったのはほんとはハロウィンの日じゃなくて……
『…なぁ、お前一人なの?俺と一緒に遊ぼうぜ』
きらきらの紫がかった髪をハラハラ揺らし、笑ったはじめての日の。
井戸端で座り込んでいた俺に手を差し伸べてくれた時に。
それは銀時が松下村塾に入る少し前の話だった。