Block.B
□cute
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僕はたまらなくなってピオの部屋に訪ねた。
「わっ、ヒョン」
さっきと変わらない低い声。
ピオはベッドに腰掛けていた。
「なあ」
「そんな顔ヒョンらしくない」
部屋の脇に立てかけてある鏡に映る自分を思わず見つめた。
僕らしくない顔ってなに?
ボーっとしてるとベッドから枕が飛んできた。
枕を投げ返そうと拾ったら、前から分厚いものが抱きついてきた。
「なあ、お前、変な映画みたいっていったけどなに見てんの?」
その一言でピオの顔が真っ赤に染まった。
「匕、ヒョンには関係ないでしょう?」
いつもより少し上ずる声でピオは僕の耳を甘噛みした。
「もしかしてヒョン、僕のこと好きすぎてあの時…」
「黙れ」
「あっはー!ヒョンってばほんとにかわいい!」