白ー連載本棚

□2.涙の理由
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太陽が山の向こうに沈んでいく。
夕方の太陽が照らす川の水面は輝いていた。
幼い頃によく妹のルキアと一護の3人で遊びに来ていた河原。
海よりもきれいな場所かもしれない。
そこに人影が1つ。
一護だ。
膝を抱えて丸くなっている。
泣いているのか…?

白哉「一護…?」

一護「あっ… 白哉さん…」

白哉「…どうした? 何かあったのか」

一護「…フラれちゃいました」

白哉「何…?」

一護「今日…ルキアに告白したんです… でも…ダメでした…」

白哉「……」

一護「ずっと好きだったのにな… 誰にも負けていないと思っていたのに… ルキア、恋次と付き合っているからって…」

白哉「一護…」

一護「悔しいよぉ… うわぁぁぁ!!」

白哉「……ッ」

恋次というのは、ルキアのもう1人の幼馴染みだ。
確かに、2人は付き合っている。
愛する者と結ばれない悲しみは痛いほど分かる。
私もそうだから…。
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