: dream
□しあわせ
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朝の寒さで目が覚めた
もう夏も終わりかけで、季節は秋へと変わっていく
寒くてかぶりなおそうとするけど
なかなか引っ張れない布団
必死に引っ張っていると、
「 ばか、寒いじゃん 」
隣にいたのは彼氏の大貴
私より年上で、優しい
寝起きだから少し枯れた声
そんなところにも、キュンとする
『 大貴、布団とりすぎだよ 』
「 寒いもーん 」
年上だけど、たまに子供みたいな笑顔をする
『 けち 』
ちょっといじけて拗ねてみる
『 大貴より寒がりなのに 』
そうすると、
「 こうしたらあったかいでしょ 」
布団の中で
ぎゅ、って抱きしめてくれる
誰よりも私のことを分かってくれてるのは大貴だと思う
大好き。
そんな大貴くんと朝から過ごせる日が送れること
これが私にとっての “しあわせ”
「 あー、○○冷たい 」
『 だから言ったじゃん 寒いって 』
「 じゃあ、すぐあったまる方法 」
優しい一瞬のキス
「 すぐあったまったでしょ? 」
照れて何も言えない私に、
「 顔赤い
あー、やっぱお前のこと好きだわ 」
また、ぎゅって
大貴にとっても私と過ごせることは
“しあわせ”だったりするのかな
しあわせ