: dream
□隣の席のキミ
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「 おはよう 」
そう私に挨拶しながら隣の席に座る慧くん
1週間前に席替えをして隣になって
だんだん仲良くなってきたの
『 おはよう、今日は早いね 』
慧くんは少し遅刻癖がある
「 なんか最近朝ちゃんと目覚めるんだよね 」
そういえば、遅刻癖のある割に
最近は、遅刻が減った気がする
しばらくして先生が来て授業が始まった
隣の席を見るといつも通り、
小さな寝息をたてながらスヤスヤ
幸せそうに眠る慧くんの姿
つい見とれてしまう綺麗な顔
実は、私は慧くんが好きで、
慧くんを眺めている時間も好き
ふいにパチっと開く慧くんの目
「 なーに見てんの 」
『 あっ…と、…その、 』
「 …ねぇ、○○って俺のこと好きなの? 」
図星なことを聞かれて戸惑う私
「 だっていつも見てるでしょ 」
そして、慧くんはこう続けた
「 まぁ、俺も○○のこと好きなんだけどね 」
『 …え? 』
「 だから、俺たち付き合わない? 」
優しい微笑みとともにかけられた言葉
こくん、とうなずく私を見て
おもいっきり笑顔になる慧くん
今まで隣の席の友だちだった
慧くんがこれからは私の彼氏
寝顔がいつでも見れるのかぁ、なんて
隣の席のキミ