: dream
□支えてあげたい
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『 ただいま〜 』
学校が終わって家に帰ると、
「 おかえり、○○ 」
なぜか、私の家に幼なじみで
一つ年上の侑李がいた
『 なんでいるの? 』
「 なんか会いたくなったから 」
意味わかんない
別に付き合ってるわけでもないのに
私は好きだけど
なんて、思っていると
「 今日も勉強するの? 」
『 当たり前だよ 』
今、私は受験生だから毎日勉強してる
行きたい学校が決まったから
そこに合格するために
「 分かんないとこないの? 」
『 ん〜、ないことはないよね 』
「 教えてあげよっか? 」
侑李が勉強教えてくれるなんてこれはチャンス
すごく賢いのにいつもは教えてくれないのに
『 教えて! 』
そして、小一時間教えてもらいながらなんとか理解してきた
「 出来てきたじゃん 」
そう言われると嬉しい
「 休憩しよっか 」
そうだね、って言ってしばらく休憩
机に伏せる私
気がつけばすっかり眠っていて
「 お疲れさま、絶対合格するよ
○○の頑張りちゃんと見てるから
ちゃんと、お前の力になれてるのかな… 」
そう言いながら私の頭を撫でる侑李
寝ぼけてる時に聞こえてきた侑李の声
そして、私の頭を優しく撫でる手
『 ありがと… 』
寝ぼけながら伝えるありがとう、は届いたかな…?
こんな二人がお互いの気持ちに気付いて
付き合い始めるのは合格してからの話
支えてあげたい