: dream
□身長差の恋
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図書室
うー… 届かない
背伸びしてもうつま先立ちの状態なのに届かない
普段、図書室なんて来ない
でも探してた本が図書室にあるって
聞いたから珍しく来たのに…
必死に頑張ってると、
横から伸びる少し骨ばった手
『 あっ… 』
「 俺、これ読みたいから先借りるね 」
『 えっ? 』
先に見つけたのは私なのに、
って顔にかいてあったのかな?
「 嘘だよ、はい 」
少し笑いながら本を私に渡す
『 あ、ありがと… 』
「 いいえ 」
それだけ言ってその人は図書室から出て行った
それからしばらく、たまにその人のことが
頭に浮かんできて消そうとするんだけど消えなくて
友だちに話したら一目惚れ?なんて言われて
そんなある日
廊下をその人が通った
ふと、目があってそしたらその人が
教室に入ってきて前に来て
「 久しぶり
前に言い忘れたんだけどさ、名前
薮宏太っていうんだ、君は? 」
『 ▽△…○○ 』
「 ○○ちゃんか、よろしく 」
そう言って渡されたメモ
「 じゃあ、また 」
メモには薮くんの連絡先