: dream
□気まぐれ彼女
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今、俺の彼女は機嫌が悪い
一緒に帰る約束してたから教室まで迎えに来たのにむす、ってして席を動かない
「 ○○ー? 」
『…』
無反応
ほんとに気まぐれだからよくあることといえば
そうなんだけど、返事くらいはしてほしい
「 なーに、ぷりぷりしてんの 」
『 私ね、思った 』
やっと口を開いた
『 いつも、見上げてばっかだって 』
「 俺を? 」
『 うん、だからたまには同じ目線になりたい 』
何を言うかと思えば同じ目線になりたい
確かに、俺よりも○○の背は低い
その身長差も俺的にはけっこう気に入ってて
でも、本人がたまにはって言うから
俺は同じ目線になれることを思いついて
○○の手をとった
「 行こ 」
○○は少し戸惑い気味だったけど
かまわずに目的地へと向かう
向かった場所は非常階段