*短編小説

□*横山×錦戸
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「また…かぁ」


そこらへんに置いてあった、
『恋人相性占い』と表紙に大きく
書いてある少し怪しめの雑誌を
見て、俺は1人落胆する。


俺があいつと付き合い出してから
相性が良いと
書いていた試しがない。

これも自分たちが
相性が良いと思っているのなら

こんなもの気にはしないが
そうじゃないから、
やっぱり気にもなる


「…何でやろぉな。
好きなんは好きやのに…」


俺はボソッと誰もいない楽屋に
呟いていた。


昨日やって、そうや…


ーーー「何であかんの?!
ええやん、
恋人同士やねんからっ」

またしょーもない事で
言い合いになる。


俺らは結構…シャイだったり
人見知りだったり、
短気だったりと
意外と似てる部分が多い。


だから、ぶつかる事も多いし
どっちも頑固で引かんから
一週間とか余裕で喧嘩続きもあって…


まあ、
途中で見かねたゴリラとかが
話まとめてくれたりとかな。
正直、上手くいかん事が多いんや


「だから、恥ずいねん///
メンバーの前でいちゃいちゃとか
絶対したぁないんや!」


…俺は楽屋では出来るだけ
どっくんとは距離をおきたくて、、

でもどっくんは会える分だけ
引っ付きときたいらしい。

でも…俺はさ、楽屋でそんなん
しとったらいきなり仕事やて
切り替えられへんねん。


俺がそう返すと
どっくんは思いきり膨れる

「…家であんま会える時間が
ないねんから楽屋でも会える時が
貴重な時間やと思わんの??」

「そら…せやけど、
それはそれやんけ。」

俺が顔を逸らして答えたら
余計、イライラするみたいで…

「…もう、帰る。」


そう言って、荷物を持って
俺ん家を出て行った。

追いかける勇気のない俺…
だって、
追いかけたって俺が折れる
気は無いんやから。
追いかけたってしゃーない

…はあ。
何でいつもこうなんねやろ?




ーーそれが昨日の話。

いつもの事ながら今日も、

こんなどうでもいい、
しょーもない事で
頭を抱えてるんや…
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