*短編小説
□*錦戸×渋谷
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「おはよ?」
目を開けると、亮が笑いながら
見下ろしていた
………最悪。
「あーもぉ、朝から
不機嫌ならんとってやぁ」
ケラケラ笑う亮に背を向けて
また目を瞑る
「だって、寝顔がどーのこーのとか
1日中言われそーやし。」
「えーもぉ、バレてるやん〜//
でも可愛いねんもん、
しゃーないやろ?」
わざわざ、俺の顔を覗き込む
こいつからは起きてしまった以上
逃げられそうもない…
しゃーなし、目を開けた
「うるさい、可愛くないわ」
亮がさっきまで飲んでいたと思われる
コーヒーを手に取って1口飲む
「あ、すばるくんそれ…」
「あっまぁ!アホちゃうん、
こんな甘いの飲んで…」
「ぷっ、せやから取らんでも
言うてくれたら入れたるよ??」
くそ…失敗した。
「じゃー入れて、早く。」
「はいはい。笑」
亮は、ほぼ裸のままキッチンへ向かった。
ああ…素直じゃない俺。
上手く甘える事も出来ひん…
マルにやったら、
自然に甘えれるのにな…、、
でも、こんな俺でも亮はすごく
ストレートに好きを伝えてくる。
それが俺は、あったかくて
くすぐったくて、嬉しい。
素直に「俺も…」なんて言えた事
ないけどさ。