*短編小説

□*渋谷×安田
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愛してるんだ。

誰にも聞こえないくらい
小さい声で言ってみる

愛してるんだ。

…本当に


そう心にもう1度呟いて、
小さな、大好きな、背中を目で追う


亮「すばるくん、おはよぉ」

「…おん。」


渋やんは、眠そうに欠伸をして
亮の肩に頭をおく

すると、小さな吐息をたてはじめた

亮は、そんな渋やんを温かい目で
見つめる。


知ってるんだ、
亮の気持ちぐらい…

でも、俺には何も言う権利無い。


だって俺と亮は同じ立場やから


だから、亮に嫉妬しても
それは俺のただの独りよがりで…
周りから見たら馬鹿みたいなんやろう


ジッとそれを見つめていたら、
渋やんがむくりと起きて
ふらふらと歩き出した。

どしてんやろ…


「ヤス」

「えっ?」

ドキっとした。
いつだって俺を呼ぶその声は
繊細で澄んでいて、やっぱり好きで…


「今日、いつもんとこ。」

「ん、分かった」

「ふわぁ…忘れんうちに言うとかな
思うてな、」

「ふ。眠そうやな」

「昨日、ヨコとモンハンしとったら
終わらんねん」


伸びをして言う渋やんは
猫みたいで、、

「俺にもたれかかってええで?」

言いかけた言葉を飲み込む


マルがソファを「どうぞ」と
空けたからそこに行っちゃったんだ。




関ジャニ∞は、ちょっと特殊で
みんな知ってるやろうけど
とにかく仲が良い。

ちょっと度が超えてるのは
ファンの皆さんも感じてて。

でも、本当の本当はもっと
度が過ぎてて…カラダの関係とか、、
メンバー同士でもっちゃってる。


俺が唯一、優越感に浸れるのはここ


なんでかと言うと俺は勿論やけど
渋やんは、俺しか抱かへんから。


何でかとか知らん
聞かんもん、怖いし。

でも…今の関係を壊したくないから
俺が渋やんを愛してるのは内緒。


言わないんだ 言えないんだ
伝えたいんだ 伝えられないんだ…


「アイシテル」

たった5文字が大きくて、
俺はココロの中にしまってしまう。


ただ、こうやってたまに
渋やんと1つになれるのが嬉しくて…
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