名探偵コナン

□Ep.3 彼との繋がり
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「レナ!」


「あ、快斗!おはよう」




今日は快斗とおでかけ。前から約束してたからバイト先に事前にお休みをもらっていた。




「今日はどこ行くの?」


「どっかぷらっと買い物しようぜ!」




こんな風に休日に出かけるのは、すごく久々で昨日の夜からずっと楽しみで仕方なかった。ずっとバイト三昧だったからかすごく楽しい!




「そういえば、ばあちゃん元気か?」


「あぁ…、言ってなかったよね!おばあちゃん亡くなったんだ」


「は!?いつ!!」


「中学卒業前くらい」


「言えよな!!で、今は一人か?」


「うん!家賃安いとこに引っ越してアルバイトばっかり」


「ちゃんと報告しろよ」




若干、不機嫌そうに怒られてしまった。心配かけまいと思っていたが余計に心配をかけてしまったみたい。反省しながらも貴重な休みを満喫しているとふいに声をかけられた。




「レナ?」


「え?」




振り返ると毛利さんと工藤くんがいた。思いがけない偶然に少し戸惑う。




「あ、えと…」


「あー、初めまして。黒羽快斗です。レナとは小学校の時の同級生で」


「初めまして、毛利蘭です。こっちは工藤新一。レナとは中・高一緒なんです」




どうしたらいいものかと慌てていると快斗がフォローしてくれた。しかし、予想外な展開になってしまった。


毛利さんが私と休日に会うのは珍しいからと言って一緒にお茶をすることになった。他愛ない話を主に毛利さんと快斗がしてる。私と工藤くんは、ほとんど黙ってばっかり。


この間、深夜に遭遇した時は普通だったのに今日の工藤くんはちょっと機嫌悪そう…。


私が毛利さんとの時間を邪魔しちゃったからかな……?




「私、飲み物おかわりしてくるね」


「あ、俺も行くよ。レナはいるか?」


「あ、ううん。大丈夫。ありがとう」




毛利さんと快斗が席を立ち、工藤くんと2人きり。何を話したらいいか分からなくて俯いていると工藤くんが口を開いた。




「…よく、出かけんの?あいつと」


「え?あ、ううん。久しぶりだよ」


「…ふーん」




それきり工藤くんは、口を開かなかった。




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