名探偵コナン

□Ep.4 トロピカルランド
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「お、お腹すいた…」




お昼休み。最近、光熱費が高くて朝も昼も食べていない。今日もお昼なし。なり止まない空腹の音。もう、私ダメかもしれないと思いながら空腹音を抑えにかかる。




「すげー音!」


「え?あ、く、工藤くん!」


「ほら」




机に置かれたビニール袋。中にはパンが何個か入っていた。




「え、くれるの?」


「最近、なんも食べてねぇんだろ?少しは食べとけ」


「え、でも…」


「いいから食っとけ」


「…ありがとう」




嬉しさが込み上げてくる。貧乏は苦しいけど頑張っていれば、こういう幸せはやって来る。そう実感した。




「レナ、あんたお昼なかったの?」




工藤くんに前から見られながら貰ったパンを頬張っていると園子がやって来た。




「ほら、これも食べなさい!!」


「いや、いいよ!こんなに食べられないし!」


「レナ!良かったらこれ食べて?」




そう言って横からお弁当を差し出してくれたのは、毛利さんだった。




「え、いいの?」


「うん!お腹空いてたら遠慮なく言って!……私もレナともっと仲良くなりたいし」


「…ありがとう」


「なぁ、レナ。今度さ、この3人でトロピカルランドに行くんだけどレナも一緒に行かね?」


「え?!私も…?」




さすがにそれは…と思い、園子や毛利さんの顔を見ると「一緒に行こう」と言ってくれた。




「ありがとう!行くっ!!」





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