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目を擦りながら起きた雷蔵と呼ばれた男の子



「雷蔵、この人が俺たちの次の主の有紗さんだ」

「おはよ、私はさっき兵助が言った有紗。よろしくね」

「あ、おはようございます、僕は雷蔵です。こちらこそよろしくお願いします」



ペコッとお辞儀をする雷蔵。礼儀正しいな

それから二人は立ち上がると箱から勢い良く飛び出し机の上に降りた。なんて身軽なんだ…



「そうそう、私のことは名前で呼ぶこと!敬語もなし!OK?」



と言うと分かった、と頷く兵助と雷蔵
ていうか、二人とも髪結ってるんだ

兵助はクセがある割には綺麗な長髪で高い所で結っている。雷蔵の方はふわふわとした長髪で兵助と同じように高い所で結っている

あー、あと何ていうの、これ。忍装束?みたいなのを着ている



「有紗ちゃん、そんなに見られるとなんか落ち着かないっていうか…」

「あ、ごめん。二人とも髪長いなって思って」

「短い方が良かった?」

「んーん、そのままでいいよ」



似合ってるしと言うと二人は頬を赤く染め兵助は顔を逸らし雷蔵はハハッと人差し指で頬を掻いた



「有紗/ちゃん」

「ん?」

「これからよろしく/ね!」

「!?…うん!」



ニコッと笑って言う兵助と雷蔵に私もニコッと笑う。これから楽しくなりそうだ!
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