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私はいつものように二人を食卓に待機させ夕飯の支度をしていた





「はーい、今日の夕飯は冷奴だよ〜」



最後に冷奴の入った小鉢を食卓に運び椅子に座って手を合わせ箸を豆腐に向けた時だった

前方から物凄く熱い視線が向けられているのを感じる
一体なんだ



「…何?」



気になって目の前にいる人物、兵助に視線を向けると物凄く熱い視線を私…否、私の豆腐の向けている



「兵助、どうした?」

「え、あ…なんでもない」



サッと私の豆腐から目を逸らす兵助だがチラチラと見ていた



「兵助、自分のがあるだろ?それは有紗ちゃんのだよ

あとこれは僕の」

「わ、分かってる…」



そう言いつつも私の豆腐と雷蔵の豆腐をチラチラと見やる兵助



「兵助、これあげるから雷蔵の豆腐は諦めな」



小鉢を兵助に差し出すと物凄くキラッキラした顔で此方を見た


あ、今猫耳と尻尾が出た。クソ可愛い



「ありがとう!」

「ごめんね有紗ちゃんの分なのに…」

「んーん、気にしないで」

「あ、じゃあ僕の半分あげるよ」

「いいよ、それは雷蔵のだし。私は食べれなくてもいいからさ」

「食べないのはダメ!それに僕がいいって言ってるんだからいいの!」



雷蔵と言い合った結果、私は雷蔵から有り難く豆腐を半分貰い食事を再開した
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