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今日も今日とて三人仲良くゴロゴロしてます

ま、ガチでゴロゴロしてんのは私だけなんだけどね!



「有紗ちゃん、誰か来たみたいだよ?」



頭の上に生えた狐の耳をピンと立ててソファーで寝転んでいる私のお腹の上に座る雷蔵
ソファー正面のテーブルの上には黒い猫耳を生やした兵助が玄関の方を向いたままピコピコと耳を動かしていた

いやん可愛い。とか思っているとピンポーン、とインターホンが鳴った



「はーい、どちら様でしょうか?」



ドアを開けながらそう訪ねると「有紗!!」と切羽詰まった感じで私の両肩を掴む男の人



「は、半助兄さん!?」

「たたた大変だ!!わ、私の家に!!」



今にも泣きそうな顔でそう言うのはお隣の土井半助さん
小さい頃からよくしてくれている少し歳の離れたお兄さん、みたいな感じ



「お、落ち着いて!あと、ここじゃあれだから上がって。話はそれから!」



焦りに焦ってパニクってる半助兄さんを宥めつつ家に上がってもらい、事の詳細を聞くことに





「有紗ちゃんその人は?さっき半助兄さん、って言ってたけど」

「ん?あー、この人はお隣さんの土井半助さん」



耳と尻尾を消した雷蔵がちょこちょこと玄関までやって来ると私の肩に乗ってそう聴いてきたので簡単に教えてやった









「落ち着きましたか?」

「あ、あぁ。えっと…?」



リビングに戻ると肩に乗ってた雷蔵が半助兄さんの顔を覗き込んでいた
覗き込まれた半助兄さんはちょっと戸惑ってた



「その子は雷蔵っていってね、前にネットで見付けたの。可愛いでしょ〜」

「初めまして、雷蔵です」

「初めまして。私は土井半助
彼女、有紗の隣に住んでいるんだ」



雷蔵はペコリと頭を下げると「よろしくお願いします」と言ってふわっと笑った
なんだあの笑顔!可愛すぎる!流石私の雷蔵!最早天使!



「有紗?」

「なに?」

「顔がゆるゆるなのだ」



…どうやらにやけていたらしい。いつの間にか肩に乗ってた兵助に指摘されて私は顔を両手で覆った

でもさ、あれは仕方ない
あんな可愛い笑顔を見せる雷蔵が悪い
だって、ふわって笑うんだよ!?こうふわっと!



「で、こっちが…」

「…兵助」

「よろしく」



コクりと頷いて雷蔵のもとに走っていった
可愛い



「で、いったい何しに来たの?」
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