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「じ、実は…私の家に大量の…」

「大量の?」

「練り物が送られてきたんだ!!」

「良かったじゃん」

「全然良くない!」



なんだ、練り物送られてきただけじゃん



「有紗、私が練り物嫌いなの知っているだろう?」

「うん、よーく知ってるよ」



キッチンでお茶の用意をしながら椅子に座っている半助兄さんの話を聞く



「二人とも座ってな」

「うん」

「分かった」



お盆にコップを二人分乗せキッチンから出ると驚いた顔をした半助兄さんがいた



「凄いな、音も無く飛び乗るなんて…」



二人を見ながらそう言う半助兄さんにそうでしょ、と答える
二人は二人で頬を少し赤くしてはにかんでいた。可愛い



「うちの子マジ可愛い。…で、その練り物をどうしろと?」

「食べてくれないか?」

「それは構わないけど…」



お茶を出して正面に座り雷蔵と兵助の頭を撫でる



「けど…なんだ?」

「少しは食べなよ。折角送られてきたんだからさ」

「それは私に死ねと言っているのか?」

「何故そうなる」



真顔でそう言う半助兄さん
練り物食べて死ぬなんて有り得ないから。まぁ、カビが生えてたり腐ってたりしたらそうなるかもしれないけど…って、それもないか。腹痛で終わりそうだし



「私の生死が掛かっているんだ。毎日あれを見るなど私には無理だ!只でさえ生徒達のことで胃が痛いというのに、それに加えて練り物を見るなんて…!」



来たときの様な必死の形相で訴えてくる半助兄さん
うん、これじゃあ本当にストレスで胃に穴が空いちゃう



「分かった、食べてあげる」

「本当か!?有紗!!」

「うん」
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