献上物

□お帰り、ただいま
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散らばった鏡の破片に、赤い・・・赤い華が咲き乱れた。


イルーゾォがパッショーネの暗殺チームに入って早一年・・・
彼のスタンド、マン・イン・ザ・ミラーは大変暗殺するのに向いていた為、彼にはそれなりに仕事が回ってきた。
とはいえまだまだ新入りなので比較的殺りやすいターゲットばかりだ。外国の武器商人、勢力を伸ばしつつある若手のギャング、政治家のお抱え占い師などなどである。

彼のやや弱気な性格と、若さ故の経験値の低さが足を引っ張り、任務に失敗する事もたまにはあった。しかし、特に本人の身に大事が起こったことはない。クセの強い仲間達とも今では打ち解け、まあまあ楽しくやっている。そんな、仕事柄穏やかではないが、それなりに充実した日々を彼は過ごしていた。
こんな日々がずっと続くような気がしていたのに・・・
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