変態さんと僕
□にっ!
1ページ/1ページ
どうもです。皆さん、あの変態振りに呆れました?
······え?惚れた?んなバカな。
面白い冗談ですね。消すぞ☆
これは変態いずみん先輩と僕の、日常的非日常を綴った物語である。
にっ!
はむっ
『おいひ〜····』
今僕は俗に言う『ぼっこアイス』を食べている。
これは糖分補給、水分補給までこなす優れものだ。ちなみにブドウ味。
ひんやりした空気とブドウの味が口の中に広がって幸せ過ぎる。
·······まあ、僕のこの幸せタイムにまで侵入してくるんだけど、この人(変態)。
「ちょ、みお、録音するからもっかい『おいひ〜』って言って!」
鼻から出ている赤い液体をどうにかしろ。
この人はなんと言うか、残念なイケメンなんだよね。時々ドキッとすることもあるし。ただ····
それより変態要素が強いけど。
『嫌ですよ、なんでそんなこと言わなきゃいけないんですか。』
おい、断った瞬間に落ち込むな。なんだその「くそぉぉぉぉおおおお!!」って聞こえて来そうな顔は。
「じゃ、じゃあ·····口に突っ込むのもいいけど舐めて食べた方が(俺的に)うまいぞ!な?」
····食べ方で美味しさって変わるの?
『美味しく食べられるならいいか。』
ペロリ、と一舐めしてみる。あれ?変わってないような····
いずみん先輩を見ると、あれ?携帯構えて·····
お巡りさぁぁぁぁぁああああん!!!
カメラ連写してるんですけどあの人ぉぉぉおおおお!
「さあみお、もっと舐めて!」
え、いずみん先輩いい加減血足りなくなりますよ大丈夫ですか!?
『嫌です!』
「さあ!」
『絶対嫌です!』
「そんなこと言わずに!」
『無理無理むひゃわ!』
「·······」
『·······』
説明しよう。言い争っていたせいでアイスが溶け、手についたためあまりの冷たさに悲鳴をあげてしまったのだ!
無言でいずみん先輩に腕を捕まれ、それままアイスのついた指がgo to mouth!
····て、えぇぇぇぇぇえええええええ!?
「んむ·····」
『え、あ、い、いずみん先輩?』
「ん····ほーひは?」
指をくわえた喋らないでほしい。っていうかいずみん先輩の口の中あっついな。
物は試し、と指を少し折り曲げてみる。
ピクリ、と反応したいずみん先輩は一度口を離した。そして顔を近づけてくる。
「なに、もっと別のことして欲しいわけ?」
『っ違います!』
なんなんですか!と反抗しようとした時。
頬に感じた柔らかい感触と、ちゅっ、となったリップ音。
プツリ、と自分の中でなにかのキレる音が聞こえた。
『死にさらせぇぇぇぇぇえええええええ!』
「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!」
((((((廊下でなにやってんだぁぁぁあああああああ!!)))))
にっ!おわり