変態さんと僕
□よんっ!
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こんにちは。お元気でしたか?
正直あの変態は治しようが無いですね。末期です、末期。
今日は噂の白チビくんですね。楽しみ。
これは変態いずみん先輩と僕の、日常的非日常を綴った物語である。
よんっ!
『ありゃりゃ······』
今日は非番、学校もなし。最高の日だ、そんなことを考えていた罰だろうか·····ボーダー基地内にある自販機で愛するプリンシェイクを買おうとすると·····
『売り切れかぁ····』
誰だ最後に買ったやつ、潰しに行こうかな。
我ながら物騒なことを考えていると思う。それでもプリンシェイクの恨みはデカイぞ。ひょっとしたら一生モノの恨みだぞ。ここ重要ね、テストに出ます。←
何にせよ、無いものをねだっても意味がない。しゃーないからフォンタのグレープにしておこう。飲みたかったな、プリンシェイク·····
そうやって落ち込みながらお金を入れようとしたとき______
『ひぁ!』
ぴとっと首に冷たいものがあてられた。
「オネーサン、これ飲みたいの?」
そういって差し出されたのは、今さっき見詰めていたプリンシェイク。
『え、プリンシェイク?いいなー····!って君は!』
「どーもA級のオネーサン。」
『白チビくん!』
噂の0.4秒で訓練用バムスターを倒したっていう···白い悪魔だっけ?あれー?
「おれは白チビじゃないよ、空閑遊真。」
『へー、遊真君ね。覚えたよ!·····で』
「?」
『ぷ、プリンシェイク····』
そこまで言って気付いたらしい白····じゃなかった遊真君。彼はそのままプリンシェイクを僕の手に握らせた。
「オネーサンやっぱりこれ飲みたかったんだ。どーぞ、おれ違うの買うから。」
『えええ、いやいや僕が買うよ、プリンシェイクもらっちゃったし····』
「ふむ?こーゆーのは男が出すものなんだろ?」
····今すごいキュンとしたよ
なんだろう、変態と過ごす時間が長かったからかな···遊真君マジでイケメンなんだけど
『今さらですが僕みおと申します。遊真君····』
「ふむ、知ってる。それで?」
『知ってるの!?なんで?まあそれより···マジでイケメンですn「ストーップ!!!!」はぁ?』←
最早定番ですね。やつが来た
「浮気は許しませんッ!!!!」
『元から付き合ってもいねぇよ』
「みお、いずみん先輩の知り合い?」
『····················ストーカー』
「ガーン」←
遊真君に誤解されるとこだった·····あんなの知り合いでもないのに
「ふーん、まあいいや。みお、行こうよ。」
『え?ああ、うん。』
「まさか白チビ、おまえ······!」
「そういうことだから、じゃ」
「まてこらぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
え、どういうこと?
「(ずっと前に本部で見てからおまえの姿を探してた、なんて言えるわけがない)」
その日は遊真と一緒に歩くみおと、それに付いて回る出水の姿が多くの人間に目撃されたとか。めでたしめでたし。
「めでたくねぇぇぇぇぇえええええええ!」
よんっ!おわり