変態さんと僕

□ごっ!
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どうも、なんかお久しぶりですか?

あはは、あの先輩は相変わらず変態です。



···って言いたいところなんですが、なんか最近あまり元気がないんですよね。


ちょっと、ほんとのほんとにちょっと気になります。


·········どうしたのかな。



これは変態いずみん先輩と僕の、日常的非日常を綴った物語である。



ごっ!


『あの、米屋先輩····』

「お、みおどーした?」

『いずみん先輩、知りませんか···?』


そう問うたとき、彼の顔が愉快そうに歪んだ。

「ああ、弾バカならここ最近何をやるにしても上の空だから、昨日から学校も休んでるぜ?」

『え···じゃあ、今は家にいるんですか?』

「んー、まぁそうだろうな。ま、あいつの不調の原因なんて分かりきってるけど。」


ニヤニヤと笑う米屋先輩は全てを知っているよう。僕のサイドエフェクトは影を薄くするだけ。迅の様に未来が見えていずみん先輩を喜ばせることさえ出来ない。





「うわっ、化け物だー!」

「影なしが来たぞ!」


「あれ、君クラスにいたっけ?」

「うっわ、存在感無いわー!」




そんな地獄で




『誰か、助けて···』



こんな僕を見つけてくれた




「ん?お前なんで泣いてんだ?」




彼に、恩返しさえ出来ないの?

そんなのは絶対、

『いや』


「ったく、お前は相変わらず回りくどいなー」

『何がですか』

米屋先輩は一つため息をつくと、何処からともなく取り出したメモ用紙に何かを書き出した。

「ほら」

『?なんです?これ』

「弾バカの住所。···行くか行かないかはお前次第だけどな。」


米屋先輩はチラリと僕に渡した紙を一瞥したらそのまま踵を返した。

ひらひらと手を振っている米屋先輩。

「あいつ、意外と神経質ってか···メンタル豆腐だから、頼んだぞー」

『え、ちょ···!!』


ポツンと一人残された僕。いやいや、頼まれても困りますよ?!行くなんて一言も言ってませんけど!





「みお!!」





『·······』


待ってても来るものと来ないものがある、か。


よし。




『行こう。』


待っててください、いずみん先輩。今行きますから。


ごっ!おわり

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