トリガー少女の冒険
□6.5 雪話
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みお side
『ただいま。』
そう玄関から声をかけると奥からバタバタと足音が聞こえた。
「おかえりーみお!ご飯出来てるよー」
『今日はレイジさん?』
「うん!相変わらず肉が多いかなぁ」
そう言うと栞ちゃんはふふっと笑った。そして思い出したように瞳を輝かせる。
「みお、今日はずっと学校にいたの?この時間まで外にいたってことは····友達できた!?」
頭の中にふと二人の少年の姿が浮かぶ。
『····うん。』
「わわっ!皆に報告だね、早く行こう!」
グイッと引っ張られる手。どうやら私は玉狛にいると子供っぽくなってしまうらしい。
「あ、迅さん今帰ってきてる頃かな····とりあえず迅さんにはご飯食べて、お風呂はいってから報告しよう。」
『わかった。』
レイジさんの美味しいご飯を皆で食べて、京介と桐絵に友達が出来たと報告して、お風呂にはいってから悠一の部屋にきた。
「お、みおか、そろそろ来るとおれのサイドエフェクトが言っていた。」
『ふふっ···あのね、悠一、私友達が出来たんだよ!』
「ほぉ。さすがおれのサイドエフェクト、ハズレがない。」
『む、友達は私が作ったからさすがなのは私。』
そう言うと悠一はニコニコと笑顔になった。
「そうだな。じゃあ、今日は久しぶりに一緒に寝るか!」
『なんで一緒に寝るのよ』
「わざわざ枕持ってきているやつが良くいえるなー
?」
『うっ···』
「ほら、来いよ。」
腕を広げた悠一の胸に飛び込んで、二人で眠りについた。
『「明日も、いい日になりますように。」』
明日も私はきっと、この言葉を口ずさむ。