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□なんで?
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ついに合宿当日。期待を裏切り赤也は遅刻をしなかった。意外すぎて雨が降りそう…合宿なのに雨が降るのは勘弁してほしい


合宿場は跡部の別荘。流石はお金持ち。持つ別荘もとてつもなく大きい。取り合えず無駄に広いテニスコートの端にあるベンチに座る


すると何処からが聞き覚えのある声が聞こえてくる


「相変わらず跡部んちは大きいな」

「なんや向日、迷子になったらあかんよ?」


迷子になんかなんねーよ!!と向日君が忍足の足を思いっきり蹴った。案外、向日君は忍足には遠慮ないな


「そういう幸村も忍足は呼び捨てになっているぜよ」


「いつからいたんだい?…ああ、それは無意識だったよ」


仁王と話をしている間に皆は各自練習を始めていたらしい…あれ?仁王はダブルスのはず。ここにいていいのか。また柳生に怒られても知らないよ。

そう仁王に言えば「幸村と一緒にいる方がええ」と言ったが無視だ。とにかく自分も誰かと試合を組むためベンチから離れる



誰と試合をしようかな。久しぶりに青学の人とやりたいな。青学なら不二がいいな…


「ご指名をして頂き嬉しいよ」

「不二との試合は綺麗な技が見れて面白いよ」

「それは嬉しいよ」


にこりと笑う不二は美人さんだ。女の子が不二に惚れるのも良く分かる。俺も不二が女の子だったら惚れているだろうな…などと現実には有り得ないことを考えてしまう


「僕は幸村が男でも付き合いたいけどね」


「今の言葉、俺口に出してた?」


「幸村の表情を見ればわかるよ」


「それじゃ迂闊に顔に出せないね」


「それもそうだね」


不二は表情で分かると言うが実際は読心術でも使っているのではないのかと疑ってしまう。不二の前ではあまり考えないようにしよう



結局、本気の試合とまではいかず軽く打ち合いで終わってしまったが不二の新しい技を見れたので良かったな











「ヤッホーい!!めーし!めーし♪」

「丸井、バイキングだからと言ってたべすぎるなよ」

「丸井が食べ過ぎる確率75%と言ったとこか」

「今回はそんな食べねーよ」


だってまだ楽しいイベントが残ってるもんな〜


「え?何のイベントが残ってるの?」

「幸村くんにはナイショ!!」


ブン太がニヤリと笑ったら他の皆も笑った気がした
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