幸村生誕小説

□これから
1ページ/1ページ





立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花 蝶が迷わず止まる華



昔の人はよく言ったものだ。この言葉は彼のためにある。本気でそう思う



『あ、白石?届いたよ』


「あ、ほんまに?少し早かったな」



時計をチラリと見る。3月4日午後8時。いつもの時間丁度に彼のスマホから連絡があった



『そんなことないよ。凄く嬉しいよ』



「ホンマなら12時ぴったりに着くのが理想だったんやけど」



『真夜中まで配達の人も仕事したくないだろ』



「せやな。時間指定も真夜中の項目はあらへんかったわ」



『でも綺麗な花だね。クロッカスだよね』



「流石、幸村くんやな。正解や。花言葉を重視したらそれがええなーと思ってな」



『青春の喜び、信頼だっけ。白石らしいよね』



「まあその2つがメジャーやな。でもな幸村くん」



花の色で他の意味もあるんやで?



『花の色?そこまでは気にしてなかったな。えっと』




幸村くん、聞こえとる?


花言葉を重視ゆーたやろ。赤と紫のクロッカスの花言葉、素晴らしいと思わんか?




『…悪い冗談だなー。白石、それ面白くないよ』



「ところで幸村くん。さっき跡部と会ってたな。何を話とったん?」


『…なんで知って』



「仁王くんからの誕生日プレゼントはキスやったな。あかんでぇー幸村くん。幸村くんは俺のだろ?」




『君おかしいよ』



「何がおかしいん?あ、もう少しで幸村くんの家に着くで」



『意味わからないし、なんでいるの。ていうかドアを開けないから』



「あ、お出迎え無しなん?寂しいわ〜!でも平気やで。合鍵もっとるし」



ガタンと彼のスマホが落ちる音がした










クロッカス赤と紫の花(愛しすぎて心配。愛しすぎて後悔)



「親が居ないなんて好都合やなー」


「せや、盗聴器を回収せんとな」









なんか書きたい話からずれてしまった
一応、誕生日小説…のはず!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ