幸村生誕小説
□我ら立海大!
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「幸村部長ー!誕生日おめでとうございますっ!」
「幸村くんおめでとうございます」
「精市、お前が産まれてきたことに感謝する」
「ゆっきー誕生日おめでとう!ガムやるぜぃ」
「幸村、いつもありがとな。誕生日おめでとう」
「誕生日おめでとさん。ユキには世話になっとるからのぉ」
「ふふ。皆ありがとう」
3月5日。俺の誕生日
昼休みに部室に集まった際に皆が皆、思い思いのプレゼントをくれる
赤也からは洗髪料(赤也が使った方がいいんじゃない?とは言えず)
柳とジャッカルからは詩集やおすすめの本
柳生からはハンカチ
仁王からは意外すぎる可愛いヌイグルミ
ブン太からは特製ケーキ(皆で食べる用)とクッキー(個人用)
この時点で俺の機嫌は最高潮だけども、最愛の人からは貰っていない
それどころか部室で集まっている時でさえ「おめでとう」の一言もなかった
おい真田、それでいいのか。恋人…それ以前に幼馴染みの誕生日だぞ
蓮二が気を使って部誌を書くのを代わってくれて
柳生や仁王も鉤当番を代わってくれたおかけで早めに帰ることが出来そうだったのに俺を教室に残して真田がどこかに行ってしまった
暫くして教室に帰ってきた真田と帰る
「なあ真田。話すことはないのか」
ずっと俯いている真田に話しかける
「なあ」
「すまん幸村」
「誕生日忘れてたのだ…」
「……はあ?!」
毎年祝って貰ってたし、恋人だし、幼馴染みだし何で忘れるのかな?((怒))
「真田、なんか言うことない?」
「む…すま「すまんじゃなくて他にないの?」
「俺さ、真田からのプレゼントとお祝いの言葉、楽しみにしてたんだけど」
怒りもそうだが悲しさが込み上げてくる
「…本当にすまぬ。
誕生日おめでとう。これはさっき買ったのだが」
そう言って渡したのはアマリリスの花1輪
「産まれてきてくれてありがとう」
「俺達を全国に導いてくれてありがとう」
「これからも共にいよう。幸村」
アマリリス(誇り)