デュラララ!!

□Me bothered!
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正臣と帝人は付き合って一ヶ月。
――――――――――――――――――
in帝人sアパート

「なー」
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
「なーー」
「…………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ
「なあああああ」
「正臣、うるさい」
「だあーって、帝人がずーっとパソコンに向かいっきりなんだもん。折角この俺が帝の家にいて、二人っきりなのによー…普通だったらラブラブちゅっちゅで二人だけの愛の逃避行中でランデブーしてるもんだろ?!」
「それ、正臣だけだし。逃避行とわけわかんないこと言わないで。…もう少しで終わるから…」
カタカタカタカタ…
「うーーーーー…わかったよ。でも、早く!早くしろよ?!はーーーーやーーーーくーーー」
「はいはい…」


そうして小一時時間過ぎて、結局いつも夜になって家まで送られてしまう。
今日もそんな一日。
「だああああもおおおお!!最近いっつもこんなんじゃねえか!!何なの?俺がいなくてもそれいつでもできるでしょおお!俺といる時間は限られてるのにいつも家にずーっと置いてあるパソコンにばっかり向かいやがって!なに?嫌いなの?俺とらぶらぶしたくないの?なあ!」
そういうと、帝人はふーっと息をついて
「正臣…そういうこと大きな声で言わないで…。お隣さんに迷惑でしょう?」
…!!だめだ、堪忍袋の緒が切れた。
なんだよ、ご近所さんって。パソコンの次はご近所さんかよっ!…こうなったら…!
「ふんっ」
「え、なにしてるの、正臣?!…重いよ」
「重いってゆーな!…このかっこうなら、パソコンしてても良いぜ?」
「そういっても…正臣が前に座って抱きつくから、パソコン打つどころか見ることすらできないんだけど…」
ふふ、久々に仕返ししてやった気がするぜ…!
「つまり、俺の勝ちだな!にっくきパソコンめっ!」
「パソコンと争わないでよ…今終わるから」
「!本当かっ?!」
俺が目をキラキラさせながら言うと、
「うん。やっと学級委員のレポート書き終わったから。」
と、冷静に言いつつ俺を挟みながらパソコンのデータを保存している。…何か抱かれているみたいで恥ずかしいな…。いや、俺が抱きついているのだけれど。
「レポート?」
「うん。前やったでしょ?校内アンケートあれの集計だよ」
「あ!学校の風紀について=Hとかなんとか」
「そう。…はー疲れた。いくら一学年だけとはいえ、人数が桁違いなんだもん…」
肩を回す帝人。ちょっとおっさんくせえ(笑)
「ま、ともかく終わってよかったよ。正臣に構う時間を削っちゃったけど…」
「そうだそうだ!!もっと構えこのやろー!」
芝居がかった感じで両手で帝人の胸をぽかぽかする。…意外と胸板あるんですけど。驚いたよ、俺。
「はいはい。…だって、急がないと期限危なかったし、それに…たしか正臣がずっと行きたいって言っていた映画、明日で終わっちゃうでしょう?」
「!!…覚えてたんだ」
まじかよ。俺実はあきらめてたんだよな…。帝人忙しそうだったし。
「まあね。…当分パソコンはしないよ、約束する。だから、…機嫌直して。ね、正臣?おねがい」
そういってぎゅっと抱きついてくる帝人。
…うー。うーーー。だめだ。かわいいかっこいいかっこかわいい。日本語でも英語でもスペイン語でも宇宙人語でもどんな語でも言い表せねーくらいすき。あーやばい。あー…襲われたい。
「うー…。ゆるす。許すから…ぎゅってしろ」
「してるじゃん」
「もっと!死んじまうくらい!ぎゅってしろっ!!」
「正臣が死ぬなんて俺は許さないよ?」
ちょっとずれた回答をしつつもさっきより強く腕に力をこめる帝人。
「…あー…帝人成分補充中…久しぶりすぎ……なあ、少しの間ずっとこのままでいたい…いいか?」
「うん。いいよ」
…俺たちは、時を忘れて抱き合っていた。

帝人side――――――――
…正臣、寝ちゃった。
「ふふ、可愛い。…誰にも見せたくないくらい。」
つい、口から出てしまう言葉。
正臣は可愛い。し、格好いい。
だからこそ…今回のことは本当に申し訳ないと思っている反面、正臣の可愛いところも見れて嬉しい、とか、本当は期限はもっと後でたっぷり正臣と遊べるくらい時間もあったのにあえて忙しそうにして正臣をもやもやさせたりとちょっぴり加虐心も生まれたりして。
…でも、正臣の怒り方、すっごいかわいかった。胸ぽかぽかするとか、抱きついてきたりとか、パソコンに嫉妬してたところとか。
「……/////」
思い出して嬉しくなっちゃう僕っていったい…//
いや、すべて正臣が可愛いのがいけない。
…なんて口には絶対出せないようなことを思っているうちに眠くなってきた。
僕は正臣のちょっと痛んだ髪をなでる。
「…正臣、大好き。愛してるよ。正臣に何かあったら、僕が…僕が、許さないからね。正臣、僕が守ってあげるからね…まさ…お……み」
いつの間にか、僕も眠ってしまった。

――――――――――――――――――
…帝人がヤンデレてしまった…!(戦慄)
まあ、趣味だからしょうがないよね!…ってことで。

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